そりゃないよ(笑)

 

今日も昔のラジオネタ


blue tonic - The shadow of your smile

この曲が出たばかりの頃ブルートニックのメンバー(多分リーダー格の方だったと思いますが)ラジオ番組にゲストとして出演していたのを聴いていました。夕方のローカル番組でした。

学生かな?シロウトみたいな女の子が一人でやってる、リクエスト中心の当時はよくある感じの番組。ゲストには事前に紙のアンケートに答えてもらいそれに沿ってインタビューしていくという、これまたよくある感じでしたけど。その時のやり取りがなんともおかしくて未だに覚えているのです。

女の子「続いて今後の目標なんですが(アンケートを読み上げる)…えっと…えっと…日本の…スカタン?…スカタンを目指す…あの…これはどういうことですか?」

ゲスト「あ、それ、スカタンじゃなくて〝スタカン〟て書いてるんだけど(笑)スタイルカウンシルっていうイギリスのバンドがあって、日本版スタイルカウンシルみたいな感じを目指したい…」

女の子「あっ!(激しく動揺)すみません…あの…あの…」

ゲスト「いえいえ(笑)いいですよ」

カタン、といえば“アンポンタン”とか“このバカチンが”みたいな意味だと思うんですが…

なんでそ読み間違えるかねぇ…聴いてる方は爆笑だったけど。ゲストの方は不機嫌になることもなく(この子スタイルカウンシル知らないんだなぁ、しょうがないか)みたいな感じで、その後も丁寧にインタビューに答えていて、良い人だなぁと思いました。

その時かかったこの曲が気に入って、一度ライブを観に行きました。

けっこうお客さんが入っていてそれでもクールな感じだなぁと思いながら観ていました。曲は好きだったんで良かったんですけど。アンコールになって突然お客さんが盛り上がって…なんだろうこの変わり様…と不思議に思っていました。後でわかったのですが、その日来てたお客さんの多くはゲストの花田裕之目当てだった様で、そういえば彼がリードヴォーカルで歌い出した途端キャ〜ッみたいな歓声があがっていました。私はルースターズはちょっと聴いたことがあるくらいで、メンバーの顔とか代表曲とか、その時はよく知らなかったのでポカーンでしたけど。

 

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ギターを弾く少年


Sons de Carrilhoes/João Pernambuco ショーロ/ペルナンブーコ

偶然見つけた動画を見て以来すっかりこの方のファンになっている。どこの何方かは存じ上げないが、現在小学四年生だそうだ(↑このショーロの演奏時は6歳)。動画には海外の人たちからも好意的なコメントがたくさん寄せられているようだ。彼の演奏を楽しみにしている人が一定数いることは確かで私もその一人。

最初に見たのは、彼が5歳(年中)クリスマスの発表会で演奏する動画だった。


Maria Luisa/Julio Salvador Sagreras マリア・ルイサ/サグレラス

登場から演奏、退場するまでの立ち居振る舞いが堂々としていてなおかつとても品があって清々しい(ギターを抱えて歩くだけでもこの年齢だと大変だと思うんですけど)。動画は数ヶ月おきにアップされていて、見るたび少しづつ成長しているのをみるのが嬉しい。わぁ、もうこんなに大きくなったんだ。またまた上手になってるね〜……って気分はもう遠い親戚のオバチャン状態(気分だけですよ)

クラシックギターといえば昔名曲アルバムで見た荘村清志さんくらいしか思い浮かばなかったけど(古すぎますね)、当時は子供だったので演奏より荘村さんの(アーティストならではの)独特の風貌に目がいってしまって、ちゃんと曲を聴いてなかった…。クラシックギターもなかなかいいものだなぁ…そう思うきっかけをくれた、小さなギタリストの動画でした。

こちら最新の動画↓


Study Op.6 -11/Fernando Sor エチュードOp6 -11/F.ソル

あの日の青い空


15歳 / ウタタネ(2005.7.5 京都磔磔)

くだらないことほどよく覚えている。

中学生だった。晴れた日の日曜、自分の部屋のベッドで大の字になっていた。開けっ放しの窓から青い空が見える。白い飛行機が横切っていく。十年後、二十年後、自分は何をしているんだろう…ふと思った。大人になった時、今この瞬間のこと、覚えていられるかな?……よし!覚えておくぞ、忘れない、忘れない、目を瞑って呪文のように唱えた。

そして、あれからもう二十年、どころか更に加齢しているけれど(汗)、あの時の空の青、まだ覚えている。日々の暮らしの必要なこと、人の名前なんかつい「あー、あれあれ、あれなんだっけ?」と忘却の彼方にすっ飛ばしているというのに。

あのねー、君ねー、こんな田舎早くでていきたいって思ってるでしょ。でもね〜◯十年後、そこよりもーっと田舎、山奥に住んでるから。残念だったね〜。それからね、ノストラダムスの大預言は大ハズレだからね、先のことは“ちゃんと”考えなきゃダメよ、それより勉強しなさいよって…

でもね、あの四角い窓から見えた青い空を覚えているおかげで、いつでも「15歳」を思い出すことができるのです。

エゴイストの回想

今週のお題「読書の秋」

エゴイストの回想(ダウスン)

街頭でヴァイオリンを弾くホームレスの少年は、ある日、貴族の婦人に才能を見出され彼女に引き取られます。パトロンの援助を得た彼は、数十年を経て、ヴァイオリニストとして富と名声をものにし、優雅な生活を送っています。しかしある夜、窓下から聞こえてきた手回しオルガンの音色に激しく心をかき乱され…。

捨てたはずの過去への罪悪感に苛まれる男は、一方でパトロンから与えられたStradivariusを死んでも離したくない、弾きながら死にたいとさえ思い、過去を捨てて得た今の地位に執着しています。葛藤を感傷だと自嘲し、それが音楽家としての自分を高みに導くエッセンスになることも、心のどこかでわかっている…大まかにいうとこんなストーリーです。

冷徹で自分勝手な男ですが、なぜかこの男のことを嫌いにはなれませんでした。人生の中で唯一の「温かい」思い出が、捨てた過去の中にあるのですが、それに対する男の気持ちに嘘はなく、その思い出の影を、多分一生追い続けずにはいられない。しかし、本気で取り戻す事もきっと出来ない。心の中で向き合うことはできても、現実のその後を知ることは彼の芸術にとってはマイナスでしかないのだから。

「エゴイストの回想」作者のアーネスト・クリストファー・ダウスンは19世紀末のイギリスの詩人。映画「風と共に去りぬ」や「酒と薔薇の日々」の原題はダウスンの詩から引用されたものだそうです。

作品集も出ていますが、私はポプラ社の百年文庫13巻「響」に収録されたものを読みました。

百年文庫は新書サイズのアンソロジー。一冊に三つの作品、作家の有名無名、洋邦問わず、一般にはあまり知られていない近代文学の短編小説が収められています。学生時代に読もうとして挫折した夏目漱石三島由紀夫ヘミングウェイ…も、このシリーズでは読めました。短編なら読めるかもという安心感、そして新書サイズは薄くて軽いのでバッグに入れてもかさばらない、そして字が文庫より大きい!(笑)というのがいいですね。それぞれの作家の代表作というものではありませんが、選者のセンスがいいのでしょう。百年文庫「響」には他に作曲家として有名なヴァーグナーの「ヴェートーヴェンまいり」ホフマンの「クレスペル顧問官」と音楽にまつわる短編が収められています。近代文学への入門としても、実は優れたシリーズではないかと思います。

 

(013)響 (百年文庫)

(013)響 (百年文庫)

 

 

 

アーネスト・ダウスン作品集 (岩波文庫)

アーネスト・ダウスン作品集 (岩波文庫)

 

 

 

Blue bird

youtu.be

listen to my blue bird laughというブログのタイトルはこの歌の歌詞からです。大好きな歌です。

ボニー・レイットのファーストアルバムの一曲目に収録されています。ファーストアルバムは彼女の名前がそのままアルバムタイトルになっています。

 昔の話ですが、住居の最寄駅側のCDショップの店内で、ボニーの歌う曲を初めて耳にしました。後で知りましたがそれはUnder the falling skyという曲でした。その頃までは洋楽をほとんど聴きませんでしたが、何気なく聞こえてきた彼女の歌声に(私が聴きたかったのはこういう歌なんだよなぁ)となぜか強く思い、お店の人に訊いてCDを購入しました。それはベスト盤でした(今となっては初・中期のベスト盤ということになります)。教えてくれた学生アルバイト風の青年は誇らしげな表情をしているように見えました。彼はもしかしたらボニー・レイットのファンだったのかもしれません。

その後、発売された年代順に全てのアルバムを聴きました。ボニーのアルバムには彼女が敬愛するアーティストのカバー曲も多く収録されているので、それを入り口に自分(私)の聴く音楽の幅が広がったりもしました。

Blue birdはスティーブン・スティルス作でバッファロースプリングフィールドの、Under the falling skyはジャクソン・ブラウンの、カバーです。

(Blue birdはボニーのベスト盤には入っていません)

 

 

ジャイアンのラブソング?

なんて言ったら怒られますかね(笑)でもちょっとだけそんなイメージ。

STUFFのレパートリーでは数少ない歌入りの曲の一つ、love of mine。ヴォーカルはベースのゴードン・エドワーズです。ゴードンてなんかジャイアンみたいな人だと思う。わたしが勝手に抱いているイメージ…

ゴードンの歌はお世辞にも上手いとはいえないのですが、何ともいえない味があります。セカンドアルバムのMORE STUFFに収録されていますが、ライブのエンディングを飾る曲としてファンに親しまれていたとか。

ゴードンが本当にジャイアンみたいな性格なのかは知りませんがメンバーのなかでは親分肌だったようですね。STUFFというバンド名はゴードンがメンバーを呼ぶ際の「おい、スタッフ!」というコトバが由来の一つだとも言われています。また、STUFF以降は引く手数多だったメンバーも結成当時はゴードンが取ってきてくれる仕事をこなしていた時期があり彼には頭が上がらない、ということもあったようですね………ジャイアンぽいと思う、たぶん。ジャイアンだっていいやつだよ、たまにだけど。

 

Love of Mine めっちゃいいから、聴いてほしい。

https://youtu.be/5Sc0wGGLJXc

 

 

 

ライヴ・スタッフ<FUSION 1000>

ライヴ・スタッフ