読書

ホイットマンのワルツ(Waltz Whitman )

ホイットマンは言った 歌い続けること。走り続けること。 心のおもむくままに、歩をすすめること。 陽気に自覚して 、歩み、歩みつづけること。 つねに、宇宙の、壮大な空気を呼吸すること。 心臓から汚れない血液を勢いよく送り出すこと。ばら色のからだを…

死ぬまで生きる

今週のお題「ゴールデンウィーク2018」 暦通りの休日でした。いつもの日曜日、みたいな過ごし方を毎日してました。 都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。 塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。(青色の詩) 録画して…

安房直子「白いおうむの森」

ひぐれのお客 (福音館創作童話シリーズ) 作者: 安房直子,MICAO 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2010/05/25 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 歿後なお新たな読者を獲得し、読み継がれつづける安房直子。本短篇集は、…

ビョルンステェルネ・ビョルンソン「鷲の巣」

(ビョ、ビョ、ビョル…絶対一回じゃ言えなさそうな名前…) ビョルンステェルネ・ビョルンソン(1832~1910) ノルウェーの劇作家・小説家。明るく調和的な作品を書く一方、ドレフュス事件や被圧迫民族保護に積極的態度を示し「人道の戦士」と称された。戯曲…

Merle Haggard 「Mama Tried」

https://youtu.be/fHHp0JJ0xdE Merle Haggard ~ Mama Tried ちょうど2年前に亡くなったカントリー歌手マール・ハガード。 若い時は大変な不良だったそうで刑務所への服役経験もあります。マールの父は彼が幼い時に亡くなり母親は女手一つで彼を育てました。 …

八木重吉詩集「秋の瞳」

八木重吉詩集: 秋の瞳・貧しき信徒・未刊詩群 作者: 八木重吉 出版社/メーカー: ペガサス 発売日: 2014/08/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「秋の瞳」は八木重吉(1898ー1927)が生前に一冊だけ出した詩集です。(死後に刊行されたものは…

片山廣子「ばらの花 五つ」

花 (百年文庫) 作者: 森茉莉,城夏子,片山廣子 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2011/03/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 花にまつわる、三つの話。優れた女流文学作家というのは、聡明であることはもちろん、ある種の素直さを兼ね備えた…

星のクライマー

冒険家植村直己さんがマッキンリー冬季単独登頂に成功した後、消息を絶ったのは1984年の2月の事でした(最後に無線の交信があった2月13日が命日とされています) この歌は植村直己さんのことを、彼を待つ女性(妻)の視点からかかれたものだと言われています…

Nanci Griffith「other voices other rooms」(アルバム)

youtu.be 長田弘 著「アメリカの心の歌」 著者の好きな、60、70年代のフォーク、カントリーミュージックについて書かれた本ですが、アーティストの評伝としても、とっても読み応えがあります。「歌と人と時代背景」を教えてくれるだけでなく「読み物」として…

「すべての見えない光」アンソニー・ドーア

遠く離れた誰かと 話ができるなんて 奇跡だということを、 僕らはすっかり 忘れてしまっている(アンソニー・ドーア) www.shinchosha.co.jp お正月休みに読むぞ〜と張り切っていた長編小説です。予想外に手こずりました。なぜかと言うとストーリーの時代背…

さみしいものの唄い止まない 内田良平の詩

「いわし」 いわしの父子(おやこ)が くたびれて 波に 打ち上げられて 死んじゃった 砂浜に まっすぐに 背骨のばしてならんでいる でも 泣いてやらなくて いいんです これでいいのかもしれません 死んでいても 目の玉は まだ 青い海の色(詩集おれは石川五…

筋金入りのクズですが

一日だけにしようと思っていた「ヤケになる」が予想外に尾を引きました「まあ、なんという事でしょう…」独り言を言ってみますが後の祭り。わかっているのです。こんなことでは気は晴れない。 どうなりと勝手になれといふごときわがこのごろをひとり恐るる。…

しやべくり捲れ!(しゃべくりまくれ!)小熊秀雄の詩

インターネット上の図書館青空文庫。著作権が消滅した国内外の文学作品が無料で公開されています。 (たまには詩でも読んでみようか。新鮮な気持ちで、先入観なく、詩の世界を味わってみよう。自分が生まれる前の時代の詩人の詩がいいな。)青空文庫の索引に…

冬休みダラダラ日記

お題「年末年始に見たもの・読んだもの」 長すぎる年末年始休暇が終わりました (以下年末に書いて下書きのまま忘れていたものに加筆) ナントカ暇なしじゃないけれど 日頃仕事と家事に追われている?ので 今日も明日も明後日も その次の日も仕事に行かなく…

書くべきものを持った人の圧倒的な筆致 久保俊治「羆撃ち」

羆撃ち (小学館文庫) 作者: 久保俊治 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/02/03 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (8件) を見る 知床の冬山に分け入り ヒグマを追う男と彼が育てた猟犬の話(ノンフィクション) いや〜凄い 凄いの一言…

正岡子規 「飯待つ間」

暇な昼休み、青空文庫にて読了。 正味2ページほどの小品です。高浜虚子のところに送られてきたこの原稿には、子規本人による猫のスケッチが同封されていました。「ついでに描いてみた。飯待つ間、の文と一緒に載せたらおもしろいんじゃない?」ということだ…

面倒な女の詳細は意外と深かった マルセル・プレヴォーの「田舎」

パリで脚本家として成功しているピエエルの元に故郷イソダンから一通の手紙が届く。 差出人は初恋の女性マドレエヌ。 二人が出会った時ピエエルは十七歳の学生、マドレエヌは二十三歳の若き未亡人。淡い好意を寄せながらも姉弟のようなキスを交わすだけの仲…

ウェルズ・タワー「奪い尽くされ、焼き尽くされ」

奪い尽くされ、焼き尽くされ (新潮クレスト・ブックス) 作者: ウェルズタワー,Wells Tower,藤井光 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/07/01 メディア: 単行本 クリック: 15回 この商品を含むブログ (16件) を見る 多彩な視点と鮮烈な語りが、人々の静か…

モーリー・ロバートソンとウシャコダ(追記あり)

先週、フジテレビのワイドナショーを見ていました。校則の話題から髪型、日本の英語教育について出演者が話していた時、コメンテーターの一人モーリー・ロバートソン氏が自分が日本の高校で受けた英語の授業についてちょっと愚痴っぽい話をして。モーリー・…

エゴイストの回想

今週のお題「読書の秋」 エゴイストの回想(ダウスン) 街頭でヴァイオリンを弾くホームレスの少年は、ある日、貴族の婦人に才能を見出され彼女に引き取られます。パトロンの援助を得た彼は、数十年を経て、ヴァイオリニストとして富と名声をものにし、優雅…

感想・ 羊と鋼の森(宮下奈都)

今週のお題「読書の秋」 同じ著者のエッセイ「神様たちの遊ぶ庭」を先に読んでいた。それは著者が一家で一年間北海道トムラウシへ移住した体験記で、私も都会から田舎へ引っ越し僻地で子育てをしたことがあるのでとてもとても共感できた。書けない本音もあっ…

さかな1ぴきなまのまま

子供の頃、近所にZという男の子がいた。Zは私より一つ年上で、棒っきれみたいに細い身体の、肩の上に小さくてまん丸な顔がちょこんと付いていてた。 私の住んでいた町は緑が少なく、工場と古い団地が並ぶ殺風景な街並みだった。その隙間を埋めるように小さな…