モヤモヤは続く

溜まる一方のHDD録画リストから、ミュージックエアでやっていたカーティス・メイフィールドのライブをチョイスして見ていました。カーティス・メイフィールドは90年8月事故で下半身不随の重症を負っています。これはその4ヶ月ほど前ドイツで収録されたテレビの音楽番組の模様です。彼のアルバムは、昔誰かにCDを借りて一回聴いたことがあるという程度で実はよく知りません。でもそのCDで聴いた印象は悪くなかったはず…そう思って録画したライブを見始めました。

「It's allright」という曲の途中、カーティスが繰り返したあるフレーズを耳にして「あ、これ子供の頃聴いたことがあるな」と突然思い出しました。↓これの2分45秒あたりから。


Curtis Mayfield - It's Allright - Live 1990 #2

「エーイメン〜」時折、フッと頭の中でその部分だけリフレインしては、誰の歌だっけ?なんていう歌だっけ?と長年モヤモヤしていたフレーズ…それをテレビの中のカーティスが歌っていたので、思わず一緒に見ていた家族に「あーこれ、これ、なんていう歌?」とテレビを指差しながら訊いてしまいました。家族の答えは「知らないけど、野のユリ(昔の映画)でシドニー・ポワチエが歌っていたのと同じだね」……ののゆり?しどにーぽわちえ?全然シラナイんですけど…?あとで自分で調べてみたら動画サイトで、家族の言うその映画のシーンを見つけました。lilies of the field(野のユリ)という映画タイトルは新約聖書に出てくる一節を引用したものらしい。そのまんまですけど「Amen(エイメン)」という歌でした。


Lilies of the Field - Amen

「エイメン」は「アーメン」と同じ。ゴスペルを映画用にアレンジしているんですね。

「野のユリ」は見たことないのですがこのシーンだけを見ると1992年のハリウッド映画「天使にラブソングを」みたいだなぁ…いやいや 「野のユリ」のほうが1963年と先だから「天使〜」の方が似てるってことか。ストーリー自体は全然違うみたいだけどもしかしたらここから着想を得ているのかもしれませんね。シドニー・ポワチエはこれで黒人初のアカデミー主演男優賞を獲得したというのですから名作映画、ですよね。レビューの評価も高い。「野のユリ」今度見てみよう。

ドイツのライブで カーティス・メイフィールドがやっていたのは、ちょっとややこしいのですが「It's allright」という曲の間奏に、「エーイメン〜」を挟んでいたんですね。ソロになる前のジ・インプレッションズ時代、1964年にこの「Amen」をカバーして全米7位と結構ヒットしています。

動画をいろいろみてみたんですがインプレッションズ時代も「Amen」を一曲そのままうたう時と「It's allright」「We're a winner」など他の曲の途中で「エーイメン〜」のフレーズだけを挟むときがあったみたいです。

整理すると、ゴスペルソング→映画「野のユリ」でシドニー・ポワチエがうたう→ジ・インプレッションズがカバー→ソロになったカーティス・メイフィールドが継続してうたっていた…という流れでしょうか。

 

ちなみにこの「Amen」日本では木の実ナナさんが「野のユリ」のタイトルで1964年にカバーしていました。インプレッションズと同じ年に出しています。早いですね。映画が日本でもヒットしていたんでしょうか。訳というより独自の日本語詞がついています。「エーイメン〜」のところを「のーのゆり〜」とうたっています…

全然関係ないけど木の実ナナさんて60年代にはもう活躍してたんですね、びっくりです。

 

私がこの「Amen」を(子供の頃)初めて聴いたというのはもっとずっと後のことです。確か日本のバンドが(英語で)カバーしているのをテレビで見たんだと思うけど、自分の記憶の中ではゴダイゴだったような気がするのですが調べた限りではアルバムとかライブでカバーしていた形跡は見当たりませんでした。せっかく曲名がわかったのにまだモヤモヤしています…あー、一体誰だったんだろう〜(遠い目)

 

私がミュージックエアで見たライブはこれですね ↓