Nanci Griffith「other voices other rooms」(アルバム)

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長田弘 著「アメリカの心の歌」

著者の好きな、60、70年代のフォーク、カントリーミュージックについて書かれた本ですが、アーティストの評伝としても、とっても読み応えがあります。「歌と人と時代背景」を教えてくれるだけでなく「読み物」として大変面白い。

デイヴィッド・アラン・コー、ウェイロン・ジェニングスなんてアウトローなシンガー達はカントリーに詳しい人でなければ知りようがなく…私がまさにそう(無知)でしたが、読むと、そのアーティストの歌を(一度は)聴いてみたくなる、そんな本なのです。

ナンシー・グリフィスのこともこの本で知りました。44歳という若さで亡くなったケイト・ウルフの曲を歌い継ぎたい、というのがこのアルバムother voices other roomsを作ったきっかけだったそうです。他の曲も(彼女が歌い継ぎたいと思っている)名曲ばかりで、いくつかには曲の作者がゲスト参加しています。

時間をかけて沁み入ってくる…静かな夜にぴったりです。

 

 

Other Voices Other Rooms

Other Voices Other Rooms

 

アルバムタイトルはトルーマン・カポーティの小説(ナンシーが抱えている本がそうですね) 

 

アメリカの心の歌 (岩波新書)

アメリカの心の歌 (岩波新書)

 

 みすず書房からハードカバーも出ています。