クタクタになって夕日を見た

f:id:listentomybluebird:20180521212302j:image

「岬」と名のつくところへ行ったのは生まれて初めてでした。ただのドライブで良かったのに、なんでこんなとこ来てまるで登山みたいな事してるんだろう…

駐車場から歩いて、歩いて歩いて、登ったり降りたり、崖の、尾根のような通路…高いところが苦手な私はオシリがムズムズしましたが、顔だけは平気を装っていました。後ろからどんどん人が来るので立ち止まって休むこともできません。

すれ違う若い人たちはみんな軽装で帽子もかぶらず、襟周りの開いた服を来ていて、小母さんの私は(そんな格好じゃ日焼けしちゃうよ〜)と思いながら、自分は暑いのにパーカーのフード被ってクビにタオルを巻いて、もうカッコ悪いとかどうでもいいですと俯きながら歩いていました。

やっと岬について、着いたら誰もがそうするように、海をバックに連れと写真を撮りました。他人からもらう年賀状の中に(場所は違えど)岬で撮った新婚夫婦のツーショット、というのがしばしばみられ、あれは一体何なんだ、と常々思っていましたが、せっかく突端まで歩いて来たんだから写真撮ろう、せっかくだから年賀状に使おう、と思うきもちが、初めてわかったような気がしました。クタクタになってやっと岬についたという証拠写真、誰かに見せたくなるよね(うちは年賀状出さないので写真の使い道は無いと思います)

夕方、岬の近くで、海に沈む夕日を見ました。この写真では百分の一も伝わらない感じですが、とてもきれいでした。