夏だった

あ、そうか。そういえばそうだ…。

今更だけど、ことしの夏は「平成最後の夏」だったのですね〜。

私は別になんとも思わないけど、若い人は「最後の夏」とか言われると感傷に浸ったりするのかな?

私が若い時には、昭和最後の夏、というのも経験したけど、あの時は、そうなる(昭和最後の夏になる)ってまだ はっきりとはわかってなかったからね。なにも考えてませんでした。

ちなみにその「昭和最後の夏」は1988年でした。何してたか覚えてますか?(これ読んでる方の中には生まれてない人もいるかもですね〜笑笑)ちなみに私は学生でした。学業よりバイトがメインの生活でした。

翌年1989年の一月に元号が平成に変わりましたが、平成初のバイト出勤日は、伝票の「昭和」の印字の上に「平成」のゴム印を押す、という地味な作業を、一日中してました。気の遠くなるような単純作業。ひたすら押して、押して、押しまくりました。何百か何千か何万か枚数は忘れたけど見ただけで倒れそうな、伝票の山でしたよ。

 

ところで1988年ってどんな年だったっけ?

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総理は竹下さん。官房長官は小渕さん。アメリカではブッシュ大統領(パパのほう)が就任。ソ連ペレストロイカ開始。

東京ドーム開業。青函トンネル開通。瀬戸大橋完成。

ドラゴンクエストIII(ゲームソフト)発売。

オリンピックイヤー(冬カルガリー、夏ソウル)このころはまだ同じ年にやってたんですね。

光GENJIの全盛期。美空ひばり不死鳥コンサート。

ちなみに翌1989年(平成元年)には中国で天安門事件、暮れにはソ連の崩壊がありました。

写真学生 (集英社文庫)

写真学生 (集英社文庫)

 

冬の寒さと精密機械と御柱祭で知られる諏訪で、一人の高校生が、ふと見た写真雑誌に興味を惹かれカメラマンを志す。 

東京の写真学校へ入学した彼、小林紀晴は諏訪盆地を離れ新宿駅に降り立った。

そこから始まる新しい日々。

バブルで浮かれる大都会で出会う興奮と孤独と希望と失意の、ひりひりするような二年間。

 

私小説ですね。年齢が近いのでひじょうに共感しながら読みました。地方出身の学生にとっては、バブル景気なんて全然関係なかったもんな〜。なんとなく気後れしてた。キラキラした夢とかギラギラした野望なんかないし、周りの浮かれたような雰囲気の波にも乗れない。自分の中にある何かがなんなのかわからなくて立ち尽くしてた。

 

1988年の私はまだほんとうに子どもでしたね〜。親元を離れて暮らすようになって自分の未熟さと孤独を思い知った頃でもあります。

 

でも

一度だけ、夢のような出来事があってね、それはそれは天にも昇るような気持ちになったことがあります。その時は、夢のようなほんとうのこと…と、自意識過剰のなせる技で信じたけど、今はもう「一瞬だけすごくステキな夢を見た。あれはあれで終わり。」とわかります。しかし極上の夢でした。昭和最後の夏のことです。