あの頃、あの詩を
よもぎ大福
餅がイマイチでした。
久しぶりに図書館へ行ってみたよ。
思ってたのと違う…
国語の教科書に採用された詩のアンソロジー、とのことでむかし自分が国語の授業で習った詩(断片的にしか覚えていない)が載っているかもと淡い期待を寄せて開いてみたのですが、そもそも対象が団塊世代ということで、ほとんどが知らないものでした。
良いなと思ったのは、ロングフェローの「矢と歌」
矢と歌 H・W・ロングフェロー 安藤一郎 訳
私は一本の矢を空に射た、
それは地に落ちたが、どこか分からなかった。
矢はあまりに遠く飛んで行ったので、
その行方を眼で追うことが出来なかったから。
私は一つの歌を空にそっと洩らした、
それは地に落ちたが、どこか分からなかった。
歌の行方を追うことが出来るほど、
鋭く強い眼を誰が持っているだろう?
ずっと後になってから、樫の木に
私はあの矢を見出した、まだ折れもせずに。
また、あの歌は、初めから終わりまで、
一人の友の胸の裡(うら)に再び見出した。
ちょっと思い出した…
中学校を卒業するとき、先生がサイン帳に書いてくれた言葉がありましてね。
その時は、何か教訓めいたことなんだろうなとは思ったけど、全然意味がわからなかったんですよ、私は。
しかし、今ならわかるのです。先生は、私の性分を見抜いていて、ある種の忠告をしてくれたと。その先生、私が卒業してから何年もしないうちに病気で死んじゃった。伝えるタイミングはあの時しかなかったんだよね。
ちょっと時間がかかったけど、ちゃんと届いてます。Y先生、ありがとうね。