冬休みダラダラ日記

お題「年末年始に見たもの・読んだもの」

長すぎる年末年始休暇が終わりました

(以下年末に書いて下書きのまま忘れていたものに加筆)

 ナントカ暇なしじゃないけれど

日頃仕事と家事に追われている?ので

今日も明日も明後日も

その次の日も仕事に行かなくていいってサイコー!

そうは言っても離れて暮らしている子供が受験を控えていて

合格してもしなくても出費が増えるので

遊びの為の外出は控え お金のかからない読書や映画(テレビ)で休みを過ごします

 

(033)月 (百年文庫)

(033)月 (百年文庫)

 

百年文庫編集長イチオシの巻だそうで、うん、イチオシなだけあって期待に違わぬ内容でした。中でもアンドレプラトーノフの「帰還」が良かった。四年ぶりに戦地から帰ってきた男が家族との間に生じた心の溝を埋められず苦悩するという話。途中までは(あーあ男ってやっぱりバカ)とか思ったのですがラストの畳み掛けるような描写にグッときてしまいました。走り出す◯◯と追いかける△△。鉄板のクライマックス  でも泣ける。プラトーノフは鉄道員や従軍記者をしながら作品を発表していた人で、この「帰還」のストーリーがロシア軍を冒涜しているとか 難癖以外の何物でもないんだけど 目をつけられてその後は不遇の人生を送ったのだそうです。百年文庫でロシア近代作家の短編をいくつか読みましたが日本人と感性が似ている気がします。面白い。

  

 近くの病院で健康診断を予約していた日
急用ができてキャンセルせざるを得なくなりました
しまった  年内にしておかなければならないのだけど…困りました
探してみると 大都会に 予約なしで個人で受診出来る専門機関がありました
費用も自治体の集団健診とそう変わらない金額

ここにしよう


結果は十日くらいで分かりますが 郵送してもらうことにしました
日頃「速いこと」「便利なこと」には懐疑的なほうなのですが 今日ばかりは 助かった!と思いました


病院を出て(とりあえずタバコとコーヒーだな)と、◯◯◯に入りました

健康診断が終わったら早速身体に悪いことをします

丸一年ほど禁煙していたけど 半年前から再開してしまいました

家族に吸う人がいるとダメですね

職場にいる時は一人でも吸わないのでお休みの間は本数が増えます(いかんね)


屋上に近いフロアの窓からは駅北口の眺望
私がかつて勤めていた会社はすぐそこでしたが
ビルごと取り壊されて今は別の建物が建っています
あそこにあったんだよな〜と何度も確認するように見てしまいました
昔、そのビルの上の方の階で残業をしていたとき
ふと窓のほうをみると雪が降っていました
荒れた天気だったのか ビルの壁に当たった風が吹き上がり 雪が下から上に向かって降っていました
あ、下から上じゃ降ってるって言わないか…
水槽のエアレーションの泡みたいにワーッと雪が舞い上がっていてなかなかに幻想的でした

たった一度見たきりでしたが鮮明に覚えています

もう見ることのない景色

 

◯◯◯で一服した後

大きな本屋さんに行ってお正月に読む本を買いました

500ページ強の長編です

書店で手にとって本を選ぶのは随分久しぶりのことでした  読むぞ〜

 

と  張り切っていましたが一月十日現在まだ三分の一くらいしか読んでいません

GYAOでクローザー(アメリカのドラマ)シーズン2の一挙配信

それが期間限定と知り 大急ぎで全15話みていたのです

昔見たはずなんですがほとんど忘れていたので

初めてのように楽しめました  ブレンダかっこいい〜

でも彼女が上司や同僚だったらきっとこっちが振り回されてイヤだろうなぁ

ただあんな風に振る舞えるのはある意味羨ましいですね

 

 

 

 

 

 

 











 

フフフ 楽しみ〜 1月17日発売 AL「NOW PLAYING」

 

 

 新譜を「予約」して買うなんてしたことなかったけど

でもこのアルバムに関しては

一秒でも早く聴きたいという気持ちが高まって

人生 初 予約 してみました

特典の中身が

どこで予約するかによって 違うんですね〜

これも

迷いに迷って… ◯◯に決めました

 なんか楽しいね〜

 


AL / NOW PLAYNIG

 

クリスマスイヴからこっち

ティーザー動画というものが上がっていて

それを見るたび

よしよし  いいぞいいぞ〜

とワクワクが膨らんでいます

https://youtu.be/dDhRfbkXBlQ

  ありがとう

待ってるよ

 

書くべきものを持った人の圧倒的な筆致 久保俊治「羆撃ち」

 

羆撃ち (小学館文庫)

羆撃ち (小学館文庫)

 

 

知床の冬山に分け入り ヒグマを追う男と彼が育てた猟犬の話(ノンフィクション)

いや〜凄い

凄いの一言に尽きる 

 

 読んだ人の多くが同じ感想を持つと思うが

狩猟や野生動物に関する知識が全くない人が読んでも

まるで自分が著者の後ろにいて

全てをそこでみているような感覚におちいる

年月がたったことをこれだけの臨場感で書けるということは

おそらく狩猟日記のような形で記録はしていたと想像できる

 

それにしてもだ

 

一挙手一投足をやたら詳細に書いてるだけで 

なーんも響かない文章

というのも世の中には数多く存在するが

 

 「 羆(くま)撃ち」の著者 久保俊治(としはる)氏は

簡潔な表現で

美しさと厳しさを併せ持った北海道の自然

刻々と変わる気象状況

己と野生動物の駆け引きに横たわる緊張感

手塩にかけて育てたアイヌ犬フチとの絆

それらを余すところなく描ききっている

命懸けで野生と対峙することで

五感が常に研ぎ澄まされているのだろう

 仕留めた獲物を解体する場面では 血の生温かさや匂いまで

切り分けた肉を背負って下山する場面では 深雪を漕ぐ身体の重さまで

リアルに伝わってくる

 本業は肉牛の肥育農家で 本書が唯一の著書

本職の物書きが

その筆力に羨望するというのも頷ける

 

大草原の少女みゆきちゃん [DVD]

大草原の少女みゆきちゃん [DVD]

 

 こちらは若き日の久保さんと家族の暮らしを追ったドキュメンタリー

(三十年以上前のテレビ番組をDVD化)

こちらも「羆撃ち」とは違った意味で度肝を抜かれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスの思い出


チキンライス / 浜田雅功と槇原敬之

私の親は 子どもが欲しがるものを買い与える ということをほとんどしない人達だった

ちいさいうちに贅沢を覚えたら大人になってから苦労する  

というのが理由らしかったが

理由の半分は

金銭的な余裕がなかったからなのだと思う

それでも

最低限のことはしてくれたし  私に希望通りの進路を選ばせてくれたのだからとても感謝している

 

そんな子供時代

一度だけ クリスマスプレゼントをもらったことがある

 

朝起きたら弁当箱ほどの包みが枕元にあった

開けてみると  鮮やかなキミドリ色をした

四角い目覚まし時計だった

 

文字盤のところに

(田舎では)放送されていなくて 名前もわからない

巨大ロボットアニメのキャラクターのイラストが描いてあった

もしかしたら、その頃はもう放送されていなかった昔のアニメだったのかもしれない

 

多分母は近所の時計屋に行って

財布の中身と相談しながら

その時計を選んだのだろう

毎朝

母が何度起こしても起きない私に

もういい加減 一人で起きてくれよ という切なる願いと

予算の都合…

田舎に一軒しかない雑貨屋 件 時計屋のショーケース

という 選択肢から選ばれたその時計

その選択肢の前では

私が

一応女の子で ロボットアニメは全然好きじゃない

という事実は霞んでしまったのかもしれない

 

私も今は

「主婦」とか「妻」とか「お母さん」をやっているので

そのとき その時計を選んだ母の気持ちは

痛いほどわかる

 

そして 欲しいものを買って貰えずに育った

自分の子供時代の

諦めとか遠慮とか

それを思い出すと

自分の子どもには ついつい甘くなってしまう

 

私のお母さんは偉かったなぁ

 

「チキンライス」を聴くと

どうも 切なくなって

涙がこぼれそうになる

 

それは

子どもの頃の自分と

あの時の母の気持ちの

両方に感情移入してしまうからなんだろう

 

 

 

 

 

仕事納め

一足早く昨日が、仕事納めでした

一人で黙々と手を動かしているところに
ボス(しゃちょう)が顔を出しました

職場で誰か人に会うのは10日ぶりくらいでした
あ、いたんだ〜と思いましたが、普通に仕事の話をして、年末の挨拶をして…

話しているうちに
今取り掛かっているお仕事の手順を、私が勘違いしていたことが判明しましたが
「別にいいよ〜それでも。結局◯◯だからさ〜」
とあんまり気にしていないかのように
ボスは笑いました

そうですか

間違えたことには罪悪感を覚えましたが
そのままでもいいってボスがいってるんだから

いいんだよな と

都合よく解釈し

(ホントはやり直して欲しそうに見えたけど?)
余計なことは言わず
そのまま仕事を進めることにしました

こういうところが
若い時に比べて図々しくなったな〜と思います
10代20代の頃は
ほんのちょっと間違えたというだけで
恥ずかしくて
自分が世界中で一番ダメな人間のような気がして
私の間違いに気付いた周りの人が
怒っているかもしれない
バカにしているかもしれない

落ち込んで
どうして良いかわからなくなってオドオドしていました
それを何日も引きずりました

だんだん
自分を責めても意味がないと
さっさと前に進んだ方がいいとわかるようになりました

自分のためにも
周りのためにも


明日から少しずつ家の大掃除をしていきます


今年は少しだけ自分の楽しみのために使える時間が増えたような気がしましたが
来年はどうかな?


週明けは、延ばし延ばしにしていた健康診断に行く予定です
結果は二週間後なので来年
コワー


西岡恭蔵&関ヒトシ「グローリー・ハレルヤ」
西岡恭蔵さんはこれくらいしか知らないけど…良い歌ですね
関ヒトシさんのライブには昔行ったことがあります
また行きたいな〜

ジョー・コッカー「Stingray」


Joe Cocker - Worrier (1976)
(このギターソロはエリック・クラプトンだそうです)

ジョー・コッカーを初めてみたのはテレビ。いや昭和の話ですよ。私は子供でした。

ジェニファー・ウォーンズと一緒に来日したジョー・コッカーはナントカ歌謡祭…みたいな公開番組で映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌を歌っていました。
その後、違う番組で松崎しげるが同曲をカバーしていたのを見ました。日本語で「鷲が空を飛ぶ〜」と歌いながら、手をヒラヒラさせていました。そのインパクトが強すぎてジョー・コッカーといえば必ず〝しげるのヒラヒラ〟を連想してしまいます。関係ないのにね。

結婚した頃、夫がジョー・コッカーの歌う「アンチェイン・マイハート」とか「ユー・アー・ソー・ビューティフル」をよく聴いていました。古い曲ですが後年映画の主題歌か何かになってヒットしていたのだと思います。一緒に聴いているうちに良いなーと思うようになりました。
しばらくして、とあるファッションビルで定期的に開催されていた中古レコード市に行った時、若かりし頃のジョー・コッカーのアルバムを何枚か見つけ、悩んだ末に一枚選んで購入してみました。千円くらいだったと思います。

Stingray

Stingray

なんでこれを選んだかというと、伴奏がSTUFFだったから。少なくともハズレではないだろうと踏みました。自分的には「当たり」でした。76年にジャマイカにてレコーディングされたものだそうです。今はCD化もされて簡単に手に入るようなのでそのうち買い直そうかと思っています。

内容はほぼカバーです。これはボブ・ディランの曲。

Joe Cocker - The Man in Me (1976)

正岡子規 「飯待つ間」

暇な昼休み、青空文庫にて読了。

正味2ページほどの小品です。高浜虚子のところに送られてきたこの原稿には、子規本人による猫のスケッチが同封されていました。「ついでに描いてみた。飯待つ間、の文と一緒に載せたらおもしろいんじゃない?」ということだったみたいですが、絵の方は残念ながらボツになりました。

飯待つ間

飯待つ間

 

 

ある昼下がり。

病身の子規は(飯はまだかな)と思いながら、することがないので布団に横になったまま、頬杖をついて外を眺めている。時間を潰すためだけに、庭にあるものを観察し、塀の向こう側の出来事に耳を澄ませる…

 

目の前の出来事をただつらつらと書いただけの、日記風の文章です。ゆっくりとした静かな時間の流れと食事を待つ子規のそわそわした気持ちの対比がいいなぁと思いました。こういうのを読ませちゃうのが、文豪の文豪たる所以ですね。

臥せっていた子規にとっては、食事だけが長い一日の中でメリハリを感じる唯一の時間だったのでしょう。教科書に載っていた有名な俳句しか知りませんでしたが、正岡子規の随筆、もっと読んでみたくなりました。まずは青空文庫から読んでいこうっと。

 

飯待つ間―正岡子規随筆選 (岩波文庫)

飯待つ間―正岡子規随筆選 (岩波文庫)

 

 

 

 今日は久しぶりに一日中スカっと晴れていました

夕焼けが息を呑むほどキレイでした

あんまりキレイな景色をみてしまうと

わたし明日死んでしまうんじゃないか  と心配になります

(ウソです)