四月の空

 

Stay Awake: Various Interpretations of Music from Vintage Disney Films

Stay Awake: Various Interpretations of Music from Vintage Disney Films

 

ディズニー映画のダンボ、いま実写版が公開になっているそうですね。

むかし、ボニーレイットがダンボの挿入歌をうたっているときいてCDを探したことがあったな‥

思い出して棚をゴソゴソ。あったあった。ディズニーソングの〝カバー〟コンピレーションアルバムの一曲でした。

ボニーレイットが歌うbaby mine(わたしの赤ちゃん)いいね。今日まで忘れてたけど笑。

youtu.be

このアルバム、他の参加アーティストはというと、シンニードオーコナー、スザンヌヴェガ、ハリーニルソン 、リンゴスター、トムウェイツ、ロスロボス等。ふーん、この人こんなの歌ってたんだ…という感じ。(二十年以上前に買って、多分一回しか聴いてない)

 

でね、アーロンネヴィルがミッキーマウスマーチを歌っているのですが…いや、良いんですよとっても。彼らしくこぶしコロコロでね。でも(これ、あの、ミッキーマウスマーチ、なんだよねぇ?…)と思うと、ちとビミョーな感じがするんですよねぇ。どうですかねぇ。もしかしてわざとそーゆーとこ狙ってやってるのかな。

 https://youtu.be/97PF7tNsEio

向こうの人はこれをきいてどんな風に感じるのでしょうね。日本で言えば、例えば、細川タカシがアンパンマンマーチうたってるような感じ?…いや、タカシはちょっと違うか、日本でいうとだれかなー?誰がいいと思います?って、なんの話だ笑。

 

※絶賛公開中の映画ダンボ、日本版のエンディングテーマがbaby mineで竹内まりやさんが日本語で歌っているそうです。

 

四月は雪とともにやってきました。一週間ほど、毎朝カーテンを開けると雪が積もっていました。昼になると全部とけて、夜にまた降る、の繰り返し。

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昔、風に流される雲を家族に見立てて詩を書いた人がいたっけ。

この雲は、強い風に乗って走る動物の群れのようでした。

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また冬が来る?と錯覚しそうになった日。

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見上げると自分が海の底にいるような気がした日。

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空に向かって手を伸ばしているよう。

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これ、肉眼ではとっても清々しい朝日だったのですよ…

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シューッと 、

シューッと、走る雲。

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ここ二、三日でやっと気温が上がってきました。

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降って、解ける

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先週末は吹雪で、一週間雪が降ったりやんだりでした。寒い一週間でした。

三月ももう直ぐ終わりますね。もう、降っても除雪車は来ないので、路面状態がとても良くないです、特に朝。この時期、意外と交通事故が多いので、わたしも気をつけて運転します。滑ったり轍にハンドルとられたりしないように。慎重に。

雪が降って、解けて、降って解けてを繰り返し、だんだん春になる。もうすこし。

藍色の蟇

藍色の蟇

 

法性のみち

 

わたしはきものをぬぎ、

じゆばんをぬいで、

りんごの実のやうなはだかになつて、

ひたすらに法性のみちをもとめる。

わたしをわらふあざけりのこゑ、

わたしをわらふそしりのこゑ、

それはみなてる日にむされたうじむしのこゑである。

わたしのからだはほがらかにあけぼのへはしる。

わたしのあるいてゆく路のくさは

ひとつひとつ をとめとなり、

手をのべてはわたしの足をだき、

唇をだしてはわたしの膝をなめる。

すずしくさびしい野辺のくさは、

うつくしいをとめとなつて豊麗なからだをわたしのまへにさしのべる。

わたしの青春はけものとなつてもえる。

 

えーっと…なんですかねこれは…。

法性(ほうしょう)のみちっていうのは創作活動のことかな?誰に何を言われようと構わない、私は私の道を行くのだ、心細いけど、行こうとする道は私を祝福してくれているではないか、さあ、行くぞ!と自分の気持ちを奮い立たせてみたよ(←私の解釈。果てしなく、誤解してるかもです) 詩の後半は、ヴィジュアル的になかなか強烈ですね〜。ちょっと、少年マンガの妄想シーンみたいです。いやいや、ばかにしてるんじゃないですよ。この人は、ちゃんとした会社で(ライオン歯磨本舗)きちんとお勤めしながら、せっせと雑誌に詩を投稿していたのだそうです。極端にシャイな性格だったらしいけど(いわゆるふつうの)会社員の生活を送る一方で、詩作においては、心の宇宙にイマジネーションの嵐を吹かせ続けた 。生涯、それをやめなかった。日雇い労働をしながら思索を続けた有名な哲学者が「魂は同時に二方向へ引っ張られることによってもっとも力を発揮する」と言っていたけど、この人も(望んだやり方だったかどうかは別として)そーゆータイプの人なんだと思いました。

みどりの狂人

 

そらを おしながせ、

みどりの狂人よ。

とどろきわたる媢嫉のいけすのなかに羽のある魚は、

さかさまにつつたちあがつて、

歯をむきだしていがむ。

いけすはばさばさとゆれる、

魚は眼をたたいてとびださうとする。

風と雨との自由をもつ、ながいからだのみどりの狂人よ、

おまへのからだが、むやみとほそながくのびるのは、どうしたせゐなのだ。

いや……魚がはねるのがきこえる。

おまへは、ありたけの力をだして空をおしながしてしまへ。

 

 生きている間、一冊の詩集も出せなかった詩人。しかし、口語自由詩の代表詩人萩原朔太郎にも影響をあたえた詩人。さっきと同じ哲学者の言葉で「名もない先例がどれだけ創造的爆発の引き金となってきたか、活動、思考、創造の領域においてどれほど新しい様式の種子となってきたかはとても語りつくせない」っていうのがあるんですが、この人の詩も〝名もない先例〟に近いものかもしれません。時代の評価というのは、ほんとうに曖昧なものなのだなと思います。

わたしの耳はあなたのこゑのうらもおもてもしつている。

みづ苔のうへをすべる朝のそよかぜのやうなあなたのこゑも、

グロキシニヤのうぶげのなかにからまる夢のやうなあなたのこゑも、

つめたい真珠のたまをふれあはせて靄のなかにきくやうなあなたのこゑも

銀と黄金の太刀をひらひらとひらめかす幻想の太陽のやうなあなたのこゑも、

(中略)

わたしはよつく知つている。

とほくのはうからにほうやうにながれてくるあなたのこゑのうつりかを、

わたしは夜のさびしさに、さびしさに、

いま、あなたのこゑをいくつもいくつもおもひだしてゐる。

  (あなたのこゑ  より)

これは……どうみても、ラブレターですね(笑)

ただ〝あなた〟という存在は、詩人の人たちがよく言う、ほんとうのこと、とか、うつくしいもの、のようにも受け取れますね。

その〝こゑ〟を知っているのに、思い出せるのに、辿り着けない、夜の孤独。

大手拓次詩集 (岩波文庫)

大手拓次詩集 (岩波文庫)

 

 

最後に「藍色の蟇」の 薔薇の散策という詩から。

これ、いいなあ。こういう人、たまにいるよね。

刺(とげ)をかさね、刺をかさね、いよいよに にほいをそだてる薔薇の花

  (薔薇の散策  より)

AMUR

ポカポカ陽気が気持ち良い。日が沈むと一気に気温が下がります。

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愛、アムール(字幕版)

愛、アムール(字幕版)

   

パリ都心部の風格あるアパルトマンに暮らす音楽家の老夫妻。
満ち足りた夫婦の日々は、ある日妻の発病で突如暗転する。
「二度と病院に戻さないで」妻の切なる願いを聞き入れ、夫は自宅でともに暮らすことを決意。
不自由な体に苦悩しながらも、誇りを失わず、これまで通りの暮らしを毅然と貫くアンヌ。
それを支えるジョルジュ。
しかし、アンヌの病状は確実に悪化し心身は徐々に常の状態から遠ざかっていった。
現実との狭間で次第に二人は家族からも世の中からも孤立していく。
ふたりきりになったジョルジュとアンヌ。
ある日、夫はうつろな意識の妻に向かって、懐かしい日々の思い出を語り出す。

 

 

よくある老老介護の話かと思ったら違った。

 

愛する女がゆっくりと死に向かっている。男は、彼女の悲しみや苦悩を全て受け止めようとした。

 

最後に部屋を出て行くジョルジュの姿。画面に向かって思わず手が伸びてしまった。

(あー、行ってしまうんだ。貴方、幸せだったんだよね?いい人生だったんだよね?ね?)そう問いかけながら、泣けて仕方なかったです。

 

 

 

 

 

YOLA「WALK THROUGH FIRE」(新譜)

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まず、正月の話ね。子どもはバイトで帰省しなかったし、夫は仕事だし、暇だったのでyoutubeでmusic cityrootsっていうチャンネルでNashville jamっていうカントリーのライブ動画を見まくってたんですよ。

その中で見つけたYOLA(YOLA CARTER)声がアレサ・フランクリンに少し似てるかな?アレサがカントリーフォーク歌ってるみたいな。でもでも、パンチの効いたところもあるけど、繊細さを纏った声なんだよなぁ。すごく良い。こういう人には売れて欲しい。でも売るとなると、キラキラのドレスとハイヒールでバラードとか歌うパターン、になっちゃうのかな〜?ずっとこの(ナッシュビルジャムの動画)の感じでいって欲しいんだけどな、なんて事を思ってたのですよ。

listentomybluebird.hatenablog.com

 

でね、この間久し振りにタワーレコードさんに行ったら「R&B」のコーナーに彼女の新譜があったのですよ………

迷いに迷って結局買ったんですけど(輸入盤CD)帰ってきて聴いてみたらですねぇ、これがねぇ、すごーーく良いのです。

 

 

サザンソウル好きな人(ダン・ペンとか)なら、きっと気にいるはず。もちろん、カントリー大好きな方も。

soundcloud.com

 

ディスクユニオンお茶の水駅前店さんの2月26日のブログに、YOLAの経歴や、彼女を世に出すためにどんな人たちが集結したかなどの詳しいことが載っています。興味のある方は読んでみて下さいね。 (CDにも、書いてはあるんだけど全部英語だし字が小さいしインクが掠れてたり潰れてたりしててめちゃくちゃ読みにくいんですよ〜読む気失せるんですよ〜泣)

ディスクユニオンお茶の水駅前店 | CD・レコードの販売・買取 2/26(火)新品レコード入荷情報

(通販あり。LP)

 

  この三曲ももちろんアルバムに入っています。

youtu.be

 

アマゾンさんでは全曲試聴も。  

さあ、買うのです  (笑)

Walk Through Fire -Digi-

Walk Through Fire -Digi-

 
Walk Through Fire [Analog]

Walk Through Fire [Analog]

 
Walk Through Fire

Walk Through Fire

 

 

 

 

 

 

 

もしもし春ですか、春ですよ

………↑パッと浮かんだからそのまま書いてみたけど、どっかできいたことあるな、歌かな、本かな、また思い出せないな、、

 

このところずっと穏やかな天気が続いています。

去年の今頃はどうだったかなと思って調べてみたら、大荒れ天気で通行止めになったりしてました。そういえば会社も休みになってたっけ。

 

雪見だいふく

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今日も〝ガン太〟君で雪割り。頑張りました。捗りました。動いてたら汗びっしょり。

 

近くの川で工事が行われています。何してるのか見てもわからないのだけど。

工事車両をとめるスペース、プロが重機で雪割りしたところ。

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数日前から、朝、出勤しようと外に出ると、空は晴れているのに、なんだか景色が白っぽく霞んで見えるのです。雪で覆われていた地面が露出して、乾燥して土埃が舞っているのかな?それとも黄砂かな?でも、なんか違うっぽいな…。ニュースをみたら、お隣の国で森林火災があったそうでその煙が流れて来てるのだそうです。

pm2.5。暫く注意が必要です。

headlines.yahoo.co.jp

 

これは今日の夕日

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春は来ぬ

春は来ぬ

霞よ雲よ動(ゆるぎ)いで

氷れる空をあたためよ

春の香おくる春風よ

眠れる山を吹きさませ(「春の歌 」より  島崎藤村

 

 

冷たい風が頬を刺して

週末は良く晴れました。お昼頃、暇だったので、少しだけ雪割り(氷割り)をしてみました。日が照っていたのであったかいのかと思ったら風が強くて、結構寒かった…10分で退散です。

 

これ便利。ちょっと 重いけど。

氷割り ガン太 CS

氷割り ガン太 CS

 

 

図書館で本を借りました。一度に五冊まで借りられますが、この頃はずっと一冊だけにしています。昔は速読派で毎日一冊・二冊・三冊…程度は軽く読めましたが、年々集中力理解力がなくなってきていて、一冊にとても時間がかかるようになりました。そしてすぐ忘れるのね…。なんか悲しい。

辻征夫詩集 (岩波文庫)

辻征夫詩集 (岩波文庫)

 

沈黙 

 

 いきなり電話が鳴ったので

ぼくは目覚めてしまったのだ

 

夢の中でぼくは

一冊の詩集を読んでいたのだが

その一篇がすばらしかった

思わず

すばらしいとぼくは呟き

夢だなぞとは夢にも思っていなかった

 

だが 目覚めたとたんに

ぼくは忘れてしまったのだ

 

どんな詩であったか

だれの詩であったか

みんな なにもかも

ぼくは忘れてしまったのだ

 

電話の向こうでは

友だちが言っている

もしもし もしもし

今日 会おうよ

一時に?

二時に?

三時に?もしもし

 

一時に 二時に 三時に

ぼくは友だちに会うだろう

そしてぼくらは語るだろう

 

夢のことでなく

現実のぼくらの生活について

ぼくらの今日と

明日の不安について

とめどもなく

ぼくらは語らねばならぬだろう

 

そして 語ってもなお

ぼくは思い出せないだろう

あの美しい

いつまでも

ぼくは思い出せないだろう

そして書くこともできないだろう

 

ぼくは友だちに言う

 

すばらしいことはみんな夢の中で起った

ぼくらはそれを思い出せないで暮している

一篇の詩

ぼくらの苦しみでは創り出せない詩

それを思い出そうとしてぼくは歩いている

ぼくの沈黙を許したまえ と

             (沈黙 辻征夫『学校の思い出』)

 

 

 

どっちがマシかというと

今週のお題「雪」

 

さっぽろ雪まつり」を挟んだ前後一週間くらいが、北海道で一番寒い時期、のような気がします。

それを乗り切れば、少しは寒さも緩むだろう…もうすぐ。もうすこしのがまんだ…

毎年、自衛隊による雪像作りのための雪の搬入のニュースをテレビで見るたびに、そう思っているのです。

雪まつり、とっくに終わったし。

今年も(寒さの)底は打ったのかな?昨日今日あたりは日中随分とあったかかったです。日が長くなったねえ。しかしまだまだ油断はできませぬ、雪も寒さも。何年か前、大荒れの天気で死者が出たのは、あれは確か、三月でしたね。

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この冬のお天気は、随分と極端な気がします。一日中すこーんと晴れの日、オソロしいホワイトアウトの日、寒波が居座った日々…

 

ホワイトアウトと最強寒波、どっちがイヤかと言われれば、そりゃもうホワイトアウトでしょう、そう思いませんか(北国のみなさん!)

寒いのは、ぶっちゃけマイナス20度以下は全部同じ。すんごく寒い。あ、30度になるとちょっと痛いか、肌が。

道民は冬の気温を言う時にマイナスをつけない!と驚いた人がいるそうですが、そんなこと、おかしいと思ったことすらなかったわ…。わざわざマイナスつけなくてもさ、こんなに寒いんだからプラスな訳ないしょね。言わなくてもわかるしょね(北国のみなさん!)

寒いといっても、家の中車の中はあったかいし、この時期外に出るというのは移動で最短距離を歩くとか雪かきとか…限られた時間のことだし、一日中外にいなければならなくてもそれなりに準備していけばなんとかなるものです。

ホワイトアウトも、事前にわかれば出かけるのをやめるという選択ができて危険は回避できるのですが、天気が良い日でも、急に強い風が吹いてホワイトアウトになることもあるので、そうなるとどうしようもないのですね…車の運転の話です。今日は大丈夫だろうと思って出かけたらホワイトアウト…ということが時々あります。安全に止められる場所がなければハザードつけて徐行運転するしかないんですね(見えないからといってその場に止まってしまうと、後続車も前が見えてないわけですから、追突されてしまうのです)

だから(寒波の方がずっとマシだわー)などと思っていたら、このあいだの寒波の初日は、ホワイトアウトと抱き合わせでやってきたのです。んー、やっぱどっちもいやだわね。

 

今、雪解けが一気に進んでいるみたい。

地面が徐々に見えてきて雪に泥が混じって汚くなってくると、あー春が近いな、という気がします(暦の上ではとっくに春ですけど)

 

After Dark

After Dark

 

 知らない街、通り過ぎるだけの町、小さな本屋さんが有るとつい入ってみたくなります。

商店街に古本の幟が立っていたので入ってみたらそこは、古本屋兼中古CDショップ兼リサイクルショップでした。本はめぼしいものがなく、CDは演歌中心のラインナップでしたが、掘り出し物はこれ。伴奏がフュージョンバンドのparachute(パラシュート)が中心で、parachuteといえば寺尾聡さんの大ヒットアルバム「reflections」を演った人たちで、鹿賀丈史さんはミュージカルスターなので歌は当然上手いわけで、これが外れなわけがない。初めて聴きましたが大変良いアルバムです。

(1970年はさすがに間違いだと思います)