「日航機墜落」から32年(ニュースより)

<日航機墜落>犠牲者冥福祈り灯籠流し 12日で事故32年 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

犠牲者の一人である歌手の坂本九さん。その長女、大島花子さんが、スティーブン・フォスターのハードタイムスに自ら日本語の詞をつけ、歌っています。

「深い深い悲しみと人はどう対峙すべきか………悲しみに終わりはない、ともに生きて行く。それでいい 。そう私は思っています」とおっしゃっています。

 

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何がって、帽子

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 結構田舎に住んでいる。どのくらいかって?……僻地◯級の限界集落で、バスは来るけど地獄表で、たまにスカートを穿けば「どっかいくの?」と訊かれ、毎日長靴でウロチョロしても変な目で見られない、そんなステキなパラダイス、INAKA。

行きたい時に行きたいところに行こうとしても、車がなければ話にならない。田舎暮らしを始めた頃は家に車が一台しかなくて家族が通勤に使っていたから、買い物すらままならなかった、免許はあるのに。自分の車を持ってやっと自由になれた。今日も安全運転です。

こんな土地に住んでいて、ちょっとドライブでも行こうと思うと山の一つや二つ越えるのは普通のことだ。トム・ペティという人の曲は風景にとても良く合う。このYouDon′tKnowHowItFeelsは、自分のアシがなくて退屈な日々を送っていた頃、唯一の楽しみだったラジオに“ハガキで”リクエストしてかけてもらった思い出がある(電波の届かない場所だったのでFMを聞くために外にアンテナを設置していた)。今はメールが主流だけど、その頃のリクエスト番組はハガキ、FAX、メールがごちゃ混ぜの時代だった。もちろんこの曲が入ったアルバムCD「WildFlowers」も持っていて常に車に積んである。

トム・ペティはアメリカではとても人気のあるアーティストだそうだ。動画投稿サイトでは満杯のスタジアムで歌う姿がたくさん見られるしそれぞれの曲の再生回数もすごい。この曲はシングルカットされていたと後から知った。全米チャート13位。PVもカッコいい。

PVを見ていたらトムの帽子に目が留まった。頭が入るクラウン部分とブリムと言われるつばの部分のクセの付け方がとっても良いあんばい。トム・ペティ、帽子似合うね。一般につばが広いテンガロンとかカウボーイハットといわれるものは見た目のインパクトが強くなりがちだけど、つばの広過ぎないオーストラリア風のデザインはさりげなく見える。こういうチョイスの一つ一つにセンスが滲み出る。

真っ当で、力みがなく、カッコいい…

音楽も?モチロン!

この曲も好き  walls

https://youtu.be/ZfS6Nl962Qg

 

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黒豹は、歌なしで。バーナード・パーディのShaft

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会社員をしていた頃のこと。会社の近くにCDショップがあり、足繁く通った。それほど大きな店ではなかったが、そこの店長オススメコーナがとても充実していた。私のように音楽聴くのは好きだけど全然詳しくない、特に洋楽は…と言う人間にとっては実にありがたかった。で、そこで買った一つが、グルーヴ系ドラマーの代表格バーナード・パーディのリーダーアルバムPurdieGood/Shaft(二枚のアルバムを1つにまとめたもの)。これは今でもよく聴く。

https://www.amazon.co.jp/レジェンズ・オブ・アシッド・ジャズ-バーナード・パーディ/dp/B00005GWPW

 そういえば最近、とあるラジオ番組でバーナード・パーディの、「ダチーチーチー」というものでえらく盛り上がったことがあったらしい。私は聴けなかったのだけど、ダチーチーチーTシャツなる物まで発売され完売する事態なのだとか。ダチーチーチーというのは“パーディお馴染みのハイハットをしめて打つフィル”のことだそうで。ドラムはおろか楽器全般できない小母さんの私が言ってもなんの説得力も無いんだけど…気になる方はダチーチーチーで検索すると「聴ける曲」がたくさん紹介されているのでそちらでどうぞ。PurdieGoodの最初に入っているColdSweatの中〜後半でも結構やってる。わかるのかオマエ?と言われそうだけど、まんまダチーチーチーって聴こえるので多分そうだろう。

 

ダチー…じゃなくて、Shaftの話だった。買ったPurdieGood/Shaftを家で聴いていたらたまたま部屋に入ってきた人が「あ、黒いジャガー、懐かしー」なんて言ってニヤニヤするのだ。Shaftという曲はその人が子供の頃よく見ていたドラマ、黒人の私立探偵ジョン・シャフトが活躍する「黒いジャガー」のテーマ曲なんだそうだ。へぇ〜そうなんだ、全然知らないけど。

黒いジャガーは1971年公開のアメリカ映画。続編が二本製作され、73年にはテレビドラマにもなった。当時は日本でも海外ドラマが繰り返しテレビで放送されていたようだ。テーマ曲のオリジナルはアイザック・ヘイズ。ヘイズのShaftも聴いてみた。かっこいいけど後半の方に歌とコーラスが入っていて独得のムードを醸し出している。最初に聞いたのがパーディだったからと思うが私はパーディ版のShaftが好き。

………書いてるうちに思い出したけど「杉良太郎ファーストリサイタル」というLPレコードがあって、その中に、江戸の黒豹、という曲が入っている(ライブバージョンで演奏のみ)。なんとな〜くShaftを彷彿させる曲調でタイトルもそんなだし聞いてるとニヤけてしまう。名前忘れたけどどこかの中古屋さんのサイトで試聴できた。思わず買いそうになったけどやめた。買ってもレコード聴けないし。通販てこういう時冷静に考える時間があるからいいね。店頭にあったら勢いで買ってたかもしれない。

杉さまヴォーカルの江戸の黒豹は普通の歌謡曲だった。テレビ時代劇信五捕物帳の主題歌。

 

Blue bird

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listen to my blue bird laughというブログのタイトルはこの歌の歌詞からです。大好きな歌です。

ボニー・レイットのファーストアルバムの一曲目に収録されています。ファーストアルバムは彼女の名前がそのままアルバムタイトルになっています。

 昔の話ですが、住居の最寄駅側のCDショップの店内で、ボニーの歌う曲を初めて耳にしました。後で知りましたがそれはUnder the falling skyという曲でした。その頃までは洋楽をほとんど聴きませんでしたが、何気なく聞こえてきた彼女の歌声に(私が聴きたかったのはこういう歌なんだよなぁ)となぜか強く思い、お店の人に訊いてCDを購入しました。それはベスト盤でした(今となっては初・中期のベスト盤ということになります)。教えてくれた学生アルバイト風の青年は誇らしげな表情をしているように見えました。彼はもしかしたらボニー・レイットのファンだったのかもしれません。

その後、発売された年代順に全てのアルバムを聴きました。ボニーのアルバムには彼女が敬愛するアーティストのカバー曲も多く収録されているので、それを入り口に自分(私)の聴く音楽の幅が広がったりもしました。

Blue birdはスティーブン・スティルス作でバッファロースプリングフィールドの、Under the falling skyはジャクソン・ブラウンの、カバーです。

(Blue birdはボニーのベスト盤には入っていません)

 

 

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さかな1ぴきなまのまま


子供の頃、近所にZという男の子がいた。Zは私より一つ年上で、棒っきれみたいに細い身体の、肩の上に小さくてまん丸な顔がちょこんと付いていてた。
私の住んでいた町は緑が少なく、工場と古い団地が並ぶ殺風景な街並みだった。その隙間を埋めるように小さな公園がいくつかあった。公園には一号、二号…と番号の名前がついていた。
町の子供達は自分の家から一番近い公園を拠点にして遊んでいた。私のホームは四号公園。毎日同級生と遊んだ。みんなで仲良く遊んでいると、必ずZがやってきた。Zには小さい弟妹がいて、そのチビ達を引き連れてきては、私たちの邪魔をする。こちらが滑り台で遊んでいると「そこは俺たちが使うからどけろ」鉄棒をしていると「俺たちが使うからあっちに行け」。たまに一緒に遊ぶこともあったのだが、Zが指図してくるのですぐ喧嘩になった。Zは何かと言うとすぐ「お前ら○年生のくせに。俺の方が年上なんだからなっ」とスゴんだ。
でも私たちはみんな知っていた。いつも威張りくさっているZは、実は学校ではとても大人しい。もっと体の大きなZの同級生の男子グループがいて、Zはそいつらのパシリなのだ。だからZが公園で威張り散らしても私たちは全然怖くなかったし言うことを聞かなかった。小さな諍いを繰り返しながら、私たちは毎日四号で遊んでいた。
ある日、私は一人で四号に遊びに行った。誰もいなかったので一人でブランコに乗っていた。しばらくするとZが来た。Zも一人だった。
何がどうしてそうなったのか全く思い出せないのだが、気がつくとZとわたしは、二人で汗だくになって立ったまま箱ブランコを漕いでいた。箱ブランコは宇宙船で、Zは船長、私はその部下なのだった。もう直ぐ地球がバクハツするから、みんなを乗せて逃げなければならない。
「みんな乗ったか!」「乗った乗った!」「父さんやさんや母さんは?」「乗った乗った!」「おとうと、いもうとは?」「乗った乗った!」「先生は?友達は?」「乗った乗った!」二人で思いつく限りの身近な誰かの名前を叫び、最後はペットやマンガの登場人物まで乗せて、宇宙船は無事地球を脱出した。
その時サイレンが鳴った。夕方五時のサイレン。工場の交代時間を告げるそれは、 町の子供たちに「お家に帰る時間だよ」という合図でもあった。
「帰る」そう言ってZは箱ブランコから飛び降りた。「帰る」私も飛び降りた。バイバイも言わず、私たちはお互い背を向けて家に帰った。
次の日から、Zはまたイヤなヤツになった。私も いつものように言い返す。昨日二人で遊んだことは、まるで無かったことだった。
それから何年もしないうちに、Zも私も公園で遊ばなくなった。道で、学校で、すれ違っても目すら合わせない。それが普通だった。Zは高校入試に落ちて吹き溜まりみたいな学校へ行った。それからZに一度も会っていない。

さかな1ぴきなまのまま、を読んでいたらZのことを思い出した。この本は、友だちがテーマだ。ネコとヘビが原っぱでトンボを捕っている。ふたりの姿があの日四号で遊んだZと私に重なった。あの10分か20分の短い時間、Zと私は確かに友だちだった。今どこかですれ違ってもお互い気づかないかもしれない。

思いやりとか(わかりやすい)友情とか、小賢しい理屈はこの本には出てこない。
友だちとは、時間を共にすること。佐野洋子は大事なことをいつもさりげなく教えてくれる。

六角精児と下田逸郎

NHKBSプレミアム「六角精児の呑み鉄本線日本旅」という旅番組があります。その番組で六角精児オススメの曲としてよく下田逸郎の曲が流れます。六角精児は下田逸郎を大変リスペクトしていているのだそうです。数年前FMの、著名人が自分のオススメのアルバムを紹介する番組に出演した際も六角精児が紹介したのは「いきのね」という下田逸郎(と内田勘太郎)のアルバムでした(余談ですが現在中古でしか手に入らずしかも結構高値になっている「いきのね」は名盤です。こんなに素晴らしい作品が多くの人に知られずにいるのは、ほんとに勿体無いことだと思います)。六角精児バンドのアルバムでも下田逸郎の曲をカバーしています。カバーしたことがきっかけで本人と会うことができたとそのラジオで言っていました。
その二人が、唄物語「緑の匂い」というアルバムを出しました。唄と語り(朗読)担当が六角精児、作詞作曲作文…作文というところが謙虚ですけど…下田逸郎。実に味わいのあるいい作品です。
今年下田逸郎のライブを見たのですが「役者が歌うっていうのは好きじゃなかったけど、六角は六角、いいよ」と話していました。下田逸郎は来年70歳だそうです。力強くギターを弾きあったかくてパワーのある歌声でした。自分の老いについて何やら自虐的なことを言って笑っていましたが、69歳の下田逸郎の歌も、やっぱり個人的で少しだけ生々しいラブソングで……心に沁みました。
今月、六角・下田の二人でのライブがあるそうですよ。

六角精児と下田逸郎アルバム「緑の匂い」レコーディングの様子
https://youtu.be/2sluMrbRuog

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