ささやかな人生

朝の、地上波のテレビ番組をすっかり見なくなりました

今はBS1ワールドニュースを見ています

少し前は

毎朝子どもが朝食時に情報番組の占いコーナーを見ては一喜一憂していて

テレビより子供の姿を眺めながら

(大人びた口をきくようになったけどやっぱまだ子どもだなー)と思っていました

 

 私は占いというものに関心が薄い方で

見ても大抵すぐ忘れるのですが

ある朝

今日の〇〇座は十年に一度のスペシャルラッキーデー!

というアナウンサーの甲高い声が耳に飛び込んできました

〇〇座 というのは私の星座です

普段は関心がなくても

十年に一度

スペシャ

ラッキー

なんて言われたら、チョットは気になるものです

そりゃ少しは期待するわね

しかし今日のスケジュールはいつもと変わりなく

朝 車で出勤

一日中ひとりで仕事して

まっすぐ家に帰ってくるだけ

家と会社の間にあるのはせいぜい新聞屋と小学校くらいで(あとは畑)すから寄り道する場所すらありません

一体どこにスペシャルなラッキーの入り込む余地があるのか

 

と思っていたらやっぱりなーんにも起こらなくて

晩御飯の食卓について

やっぱ期待するもんじゃないね  ああいうのはすぐ忘れた方がいいね

と思いながら納豆の蓋をあけたら

付属のタレが二個入っていました

………

ラッキーって まさかこれ?

 

「ささやかな人生」

 

アナタの人生 この先 降って湧いたような幸運とかドラマチックな出来事は

何一つ起こりませんからネー

どっか…頭の上の方から誰かにそう言われたような気がしました

 

それがどうした

地道に生きてやるもんネー

ヤケになってふたつのタレを投入した納豆を

必要以上に激しくかき回した夜でした

f:id:listentomybluebird:20180127113337j:image 

納豆は朝より夜派です

 

 

 

 

アーサー・アレキサンダー「オール・ザ・タイム」

ロッコインゲンの乾燥豆を戻して作った煮豆は 美味しく出来上がりました

 

listentomybluebird.hatenablog.com

 

危うく焦がしそうになったけど…

これなら私でも食べられるわ〜 意外とコーヒーに合います

砂糖を入れるタイミングがはやくて少し固めの仕上がりになっちゃったけど

食感が山栗っぽく素朴で 豆臭さが逆にいい感じの風味

作りかたは花豆と同じ要領だと思います  味付けはこっくり濃いめ  

ラニュー糖 醤油 塩

f:id:listentomybluebird:20180120150610j:image

 

これは豆とは全然関係なくて   好きな歌の一つです  

ただただ好き それだけ 

売れなくてバスの運転手をやってたそうですが

初期の曲はビートルズストーンズのアルバムにも取り上げられました

53歳で再起を図ろうとアルバムを作った直後 心臓発作でこの世を去りました

そのアルバムの中の一曲


Arthur Alexander - All The Time

 

 

Lonely Just Like Me

Lonely Just Like Me

 

 

 

 

豆を煮てALを聴く

「母親はなぜ甘い煮豆を弁当に入れるのか」

むかしTVを見ていた時ある芸人さんが呟いたのを見た記憶があるのですが

私もずっとそう思っていました

 アレはおかずじゃなかろうと 

そして そもそもそんなに美味いものじゃなかろうと (個人の感想です)

 

そんな私が自分で煮豆を作るようになるとはね…

理由は単純で 家族の好物だからです

ほんとね 驚きますよ

丼によそってカレースプーンで食べてますからね いい歳をした小父さんが

おかずじゃなくて おやつっていう感覚みたいです

弁当に入れてもいいかね?

 

 煮豆以外の豆は私も好きです 

枝豆の乾燥豆 なんていうものも売ってて 「秘伝…」とかありがたい名前が付いてますけど

アレを(水で)戻して柔らかく煮て 

それに塩振って食べたら普通にサヤから外した枝豆みたいでおいしいし

浸し豆っていうんですかね 

醤油とみりんにお酢ちょっといれた液にしばらく漬けたやつは

箸が止まらなくなって

あんまり食べすぎるとお腹がユルくなったりしますから要注意です

 

秋に各地で収穫された豆が今頃になってたくさん売られていますね

白黒だからパンダ豆とか 鶉のたまごに似てるからウズラ豆とか

なんでそうなるのかという不思議な色合いの豆が結構あってつい手にとってしまいます

f:id:listentomybluebird:20180117214032j:image

これはモロッコ  乾燥豆としてはほとんど流通していない珍しいものらしいんですがなぜかとても安かったのです

この後 戻してみたら薄いベージュ色になり縞も薄くなりました

とりあえず煮豆にしてみますが スープはどうだろう?

f:id:listentomybluebird:20180117173338j:image

今日は楽しみにしていたALの新譜が届きました

 昨日「ハンアンコタ」の動画が上がっていて

コメント欄を見てたら彼らのファンはうちの子と同年代なんだなー

幸せだな君たちは

十代の今 こんなステキな歌に出会えて 

 

青空は暮れてゆくんだ なぜだか分かるかい

どうしてあの星だけ赤いのか知ってるかい

分かったところでどうにもならないことだね

真っ白に楽しんで 夢を描いて

 

ほんとね

ちょっとアホなこと言いますけど

タイムマシンがあったら〇十年前の自分のところにすっ飛んでってハーハー息切れしながら アンタちょっとこれ聴いてみなと差し出したいくらい

ま、そんなの無理な話です  ちょっと鼻の奥がツーンとしただけ


AL / ハンアンコタ

 

 

 十代のコ達だけでなくその傍にいる大人の胸にも響きます

今をちゃんと見据えている

 

芸人さんが言ったのは煮豆じゃなくてピーナツ味噌だったかもしれないです

 あれもビミョーだけど(個人の感想です)

 

 

 

listentomybluebird.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福引、サカナ、コーエンなど

私の住んでる田舎にはスーパーが一件だけあって 

そこは人々から“農協”と呼ばれています

 

なぜか この中途半端な時期に福引をやっています

5000円買い物すると一枚 券をくれるんだとか

 

マダム(しゃちょう夫人)が5枚福引券をくれたので せっかくだし買い物がてら行ってみることにしました

 

5回引いて全部  スカ(ハズレ)

 

しかし残念賞がありました

ティッシュか玉ねぎ どっちにします?」

 

 はい?

 

 ティッシュか玉ねぎ……

聞き慣れぬ選択肢に 心がサワサワしました

それでも

反射的に どっちが得か素早く計算してしまう( 小母さんの悲しい習性です)

ティッシュ→ボックスティッシュ一個

玉ねぎ→中玉3個

スカを何回出そうがもらえるのはこのどちらかなのです

 (ティッシュはこないだGSで5個パック貰ったばかりだしナー ここはやっぱり)

「玉ねぎで」お願いします

 

ちなみに

一等はコメ10キロ

二等はイモ5キロ

三等は玉ねぎ3キロ

…… 

さすが農協

しかし農業が基幹産業の田舎では野菜を自分で作ってる人も当然多くて

(いや イモ 家にいっぱいあるし!いらないし!)という人もいるだろうなと

余計な心配をしてしまいました   

 

私は全部スカだったけど 玉ねぎ3個 充分嬉しいです

千切りにしてお歳暮の鳥スモークと和えてマリネにしよう

f:id:listentomybluebird:20180113204625j:image

今日は録画していたBSプレミアムサカナクションライブを見ました

小母さんにはついていけないジャンルかと決めつけて 以前は敬遠していましたが

ちゃんと 聴こえてくる歌 を歌っているな彼は

前に見た時も良かったけど今回はより力強くなったと思いました

お掃除しながら歌だけ聴こうと思ってたけど グイグイ入ってくるので掃除どころではなく見入ってしまいました

 そのあとミュージックエアーで録ったレナード・コーエン パスカルズ 遠藤賢司 バリー・ホワイトなんかを立て続けにみてましたごちゃ混ぜ   コーエンはライブかと思ったらレジェンドヒストリーってやつで評論家が次々出てきて駆け足でキャリアの説明をしてる間にちょこちょこ昔の映像が映ってあっという間に終わり  パスカルズは田舎に住んでるとこういうのはまず見れないんで素直に楽しく エンケンはキラキラしてて一つ一つの言葉に感じるところがたくさんあって  バリー・ホワイトは昔は風呂屋のペンキ絵みたいでどうも好きになれなかったけど今聴くとペンキ絵もなかなかいいもんだって それにしてもなんであんなに汗びっしょりなのか気になって仕方ありませんでした

もうこれ以上録画できませんと しょっちゅう画面に出るのが鬱陶しくて  これで少し空きができたゾと思ったけどそうでもないみたいです…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬休みダラダラ日記

お題「年末年始に見たもの・読んだもの」

長すぎる年末年始休暇が終わりました

(以下年末に書いて下書きのまま忘れていたものに加筆)

 ナントカ暇なしじゃないけれど

日頃仕事と家事に追われている?ので

今日も明日も明後日も

その次の日も仕事に行かなくていいってサイコー!

そうは言っても離れて暮らしている子供が受験を控えていて

合格してもしなくても出費が増えるので

遊びの為の外出は控え お金のかからない読書や映画(テレビ)で休みを過ごします

 

(033)月 (百年文庫)

(033)月 (百年文庫)

 

百年文庫編集長イチオシの巻だそうで、うん、イチオシなだけあって期待に違わぬ内容でした。中でもアンドレプラトーノフの「帰還」が良かった。四年ぶりに戦地から帰ってきた男が家族との間に生じた心の溝を埋められず苦悩するという話。途中までは(あーあ男ってやっぱりバカ)とか思ったのですがラストの畳み掛けるような描写にグッときてしまいました。走り出す◯◯と追いかける△△。鉄板のクライマックス  でも泣ける。プラトーノフは鉄道員や従軍記者をしながら作品を発表していた人で、この「帰還」のストーリーがロシア軍を冒涜しているとか 難癖以外の何物でもないんだけど 目をつけられてその後は不遇の人生を送ったのだそうです。百年文庫でロシア近代作家の短編をいくつか読みましたが日本人と感性が似ている気がします。面白い。

  

 近くの病院で健康診断を予約していた日
急用ができてキャンセルせざるを得なくなりました
しまった  年内にしておかなければならないのだけど…困りました
探してみると 大都会に 予約なしで個人で受診出来る専門機関がありました
費用も自治体の集団健診とそう変わらない金額

ここにしよう


結果は十日くらいで分かりますが 郵送してもらうことにしました
日頃「速いこと」「便利なこと」には懐疑的なほうなのですが 今日ばかりは 助かった!と思いました


病院を出て(とりあえずタバコとコーヒーだな)と、◯◯◯に入りました

健康診断が終わったら早速身体に悪いことをします

丸一年ほど禁煙していたけど 半年前から再開してしまいました

家族に吸う人がいるとダメですね

職場にいる時は一人でも吸わないのでお休みの間は本数が増えます(いかんね)


屋上に近いフロアの窓からは駅北口の眺望
私がかつて勤めていた会社はすぐそこでしたが
ビルごと取り壊されて今は別の建物が建っています
あそこにあったんだよな〜と何度も確認するように見てしまいました
昔、そのビルの上の方の階で残業をしていたとき
ふと窓のほうをみると雪が降っていました
荒れた天気だったのか ビルの壁に当たった風が吹き上がり 雪が下から上に向かって降っていました
あ、下から上じゃ降ってるって言わないか…
水槽のエアレーションの泡みたいにワーッと雪が舞い上がっていてなかなかに幻想的でした

たった一度見たきりでしたが鮮明に覚えています

もう見ることのない景色

 

◯◯◯で一服した後

大きな本屋さんに行ってお正月に読む本を買いました

500ページ強の長編です

書店で手にとって本を選ぶのは随分久しぶりのことでした  読むぞ〜

 

と  張り切っていましたが一月十日現在まだ三分の一くらいしか読んでいません

GYAOでクローザー(アメリカのドラマ)シーズン2の一挙配信

それが期間限定と知り 大急ぎで全15話みていたのです

昔見たはずなんですがほとんど忘れていたので

初めてのように楽しめました  ブレンダかっこいい〜

でも彼女が上司や同僚だったらきっとこっちが振り回されてイヤだろうなぁ

ただあんな風に振る舞えるのはある意味羨ましいですね

 

 

 

 

 

 

 











 

フフフ 楽しみ〜 1月17日発売 AL「NOW PLAYING」

 

 

 新譜を「予約」して買うなんてしたことなかったけど

でもこのアルバムに関しては

一秒でも早く聴きたいという気持ちが高まって

人生 初 予約 してみました

特典の中身が

どこで予約するかによって 違うんですね〜

これも

迷いに迷って… ◯◯に決めました

 なんか楽しいね〜

 


AL / NOW PLAYNIG

 

クリスマスイヴからこっち

ティーザー動画というものが上がっていて

それを見るたび

よしよし  いいぞいいぞ〜

とワクワクが膨らんでいます

https://youtu.be/dDhRfbkXBlQ

  ありがとう

待ってるよ

 

書くべきものを持った人の圧倒的な筆致 久保俊治「羆撃ち」

 

羆撃ち (小学館文庫)

羆撃ち (小学館文庫)

 

 

知床の冬山に分け入り ヒグマを追う男と彼が育てた猟犬の話(ノンフィクション)

いや〜凄い

凄いの一言に尽きる 

 

 読んだ人の多くが同じ感想を持つと思うが

狩猟や野生動物に関する知識が全くない人が読んでも

まるで自分が著者の後ろにいて

全てをそこでみているような感覚におちいる

年月がたったことをこれだけの臨場感で書けるということは

おそらく狩猟日記のような形で記録はしていたと想像できる

 

それにしてもだ

 

一挙手一投足をやたら詳細に書いてるだけで 

なーんも響かない文章

というのも世の中には数多く存在するが

 

 「 羆(くま)撃ち」の著者 久保俊治(としはる)氏は

簡潔な表現で

美しさと厳しさを併せ持った北海道の自然

刻々と変わる気象状況

己と野生動物の駆け引きに横たわる緊張感

手塩にかけて育てたアイヌ犬フチとの絆

それらを余すところなく描ききっている

命懸けで野生と対峙することで

五感が常に研ぎ澄まされているのだろう

 仕留めた獲物を解体する場面では 血の生温かさや匂いまで

切り分けた肉を背負って下山する場面では 深雪を漕ぐ身体の重さまで

リアルに伝わってくる

 本業は肉牛の肥育農家で 本書が唯一の著書

本職の物書きが

その筆力に羨望するというのも頷ける

 

大草原の少女みゆきちゃん [DVD]

大草原の少女みゆきちゃん [DVD]

 

 こちらは若き日の久保さんと家族の暮らしを追ったドキュメンタリー

(三十年以上前のテレビ番組をDVD化)

こちらも「羆撃ち」とは違った意味で度肝を抜かれます