ホーマックで苦悩した話をしよう

ホームセンターに行った。ホーマック。昔は石黒ホーマだった。

 

www.homac.co.jp

 

「季節の消耗品」をカゴに入れた。一個700円、3個セット(パック入り)で2000円。どうせ一個じゃ足りないからと3個の方をを選んだ。ほかにもいろいろ買う。

最近はセルフレジがあれば積極的に使う。精算が終わり、レシートをみて気がついた。3個パックの商品(2000円)が、単品1個だけ(700円)買ったことになっている。セルフレジは画面の案内に従って操作する。バーコードをかざすだけなので間違いようがない。バーコード自体が間違っていたのではないか。

 

1300円、得してしまったな…。

 

だれかがイタズラしてバーコードを張り替えたんじゃないか?もしそうだったら、レジの防犯カメラと販売記録で、私が不正をしたと思われて、次に店に行った時、変な目で見られないだろうか。

考えすぎ。

帰りかけた。けど、気になってしょうがないので、売り場に戻って確認してみた。見たところ、わたしが買ったものと、棚に並んだ同じ物のバーコードは全て同じようだった。ただしプライスカードには2000円と表示されている。

 

やっぱバーコードが間違ってるんだな。

 

まあまあ長く生きてきた私は思う。〝変なこと〟で得をすると、あとでその何倍も損をする。世の中って、そういうふうにできている。

 

店がバーコードのミスに気づくのは何日後、もしかしたら何週間後かも知れない。それまでこの三個セットがどのくらい売れるんだろう。

私が帰ったあと、同じものを買ってセルフレジで気づいたり気づかなかったりするひとが、何人くらいいるんだろう。

私より前に、セルフレジで、気づいたり気づかなかったりしながら、そのまま買って帰った人もいるかも知れないな。

 

しかし、異常な小心者のわたしは、このまま店を出たら、気になって帰りの車の運転が上の空になる。

 

これが楽天的な私の夫だったら「ラッキー♩」とか言って全然気にしないだろう。夫が一緒だったら、私も損とか撥が当たるとか、そんなに深く考えないですぐ忘れるんだろう。どこかでほんとに損をすることがあっても、関連づけて考えたりしないんだろう。でも今日は一人。

 

自分のチキンさにため息をつきながら、サービスカウンターに行ってレシートと商品を見せ、事の次第を話すと、店員さんが手元のレジでバーコードを読み取りすぐ商品棚を確認しに行った。こちらは当然差額を支払うつもりで財布を出して待っていたら、戻ってきた店員さんは「こちらのミスでお客様に落ち度はないので」とお金を受け取らなかった。

 

あっという間に罪悪感は消えた。ラッキー!とさえ思った。結局1300円得をしたが、あとで損をするだのバチが当たるだの微塵も思わなかった。

さっきまでの私はなんだったんだ。