クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等

 

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)
 

「クマは師匠」というアイヌ民族最後の狩人が、アイヌの知恵と自身の経験から導き出した、超実践的クマ対処法を伝授。クマの本当の姿を知ることで、人間とクマの目指すべき共存の形が見えてくる。

 

昨日、ニュースで、ガソリンスタンドの中をうろつくヒグマの映像を見ました。あの、札幌市南区の藤野というところには古い友人がいるので、何度か行った事があります。

 テレビに映っていたスタンドは、通称石山通りという、市内でも交通量の多い、道南方面から札幌市街へ繋がる国道沿です。市の中心からはちょっと距離があるけど、すぐ近くにスーパーとかパチンコ屋とか飲食店もある、郊外の、ふつうの町。あんなところにまで、クマが下りて来ちゃったんだ…驚愕です。明日あたり、自動ドアから熊がスーパーに入って来たりして、なんて家族で話してました。

ヤバイよあれは…と思っていたら今朝のニュース、早朝に猟友会が出て、割とすぐ見つかったらしい、熊。で、駆除。あの熊は、藤野の熊は、連日の住宅街徘徊で味をしめて、警戒心を失ってしまったんだね…。

 

クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人 姉崎 等

クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人 姉崎 等

 

 

文庫で300ページあるんだけど、すごく面白い。全く飽きずに最後まで読めた。

姉崎さんはもう亡くなってしまったので、今となっては本当に貴重な証言の記録になっていると思う。

 

熊は里の動物。高い山は熊だって楽ではない。本当は低いところが好きだけど、低いところは人間が占領しているから、遠慮しいしい山寄りに暮らしていた。

 

ばったり遭遇した時の、状況に応じた対処法も、具体的に書いてありました。

実践するには……勇気がいるな。

 

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