ルミ子の肩幅
誘拐報道を見ました。
とあるところで故・萩原健一さん出演〝映画〟の中で最高傑作、と聞いて、それから割とすぐCSで放送されたので、どんなもんかと見てみました。萩原さんの映画を見るの初めてだと思います。(テレビドラマだと、太陽に吠えろと傷だらけの天使は再放送で子供の頃見たけどあんまり覚えてない。私が印象に残っている萩原さんのドラマといえば「君は海を見たか」ですね〜)
面白かったです。ストーリーは実際の事件がベースになっているとのこと。サスペンスというよりは社会派人間ドラマ、かなー。萩原健一さんはこの映画で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を、萩原さんの妻を演じた小柳ルミ子さんは最優秀助演女優賞を受賞しています。傑作。昭和の映画の。
ストーリーとは別に強烈な印象だったのは、小柳ルミ子さんの体型です。夜中にこっそり帰ってきてまたすぐ出て行った夫(萩原健一)を追いかけて外に飛び出すシーンがあります。いかにも生活に疲れた主婦って言う出で立ち(ダサダサのカーディガンをはおってる)なんだけど、スタイルが良すぎて、そのスタイルの良さって言うのが、単に「ボンッキュッボンッ」ていう豊満さだけじゃなくて、ちゃんと鍛えてる人、まるでアスリートみたいなからだつきなのです(ちょっと大げさかな)。どう見てもふつうの主婦の肩幅じゃない。なんか、オリンピック級の女性アスリートが取材にフェミニンな格好をしてきたら、かえって逞しさが強調されたみたいな感じ?(ちょっと大げさかな。)そういえばルミ子さんは宝塚音楽学校出身…舞台衣装の時は全然みえないけど、一般人の普段着みたいな格好すると、やっぱ目立っちゃうんだな。
誘拐報道。全部終わってみれば、萩原健一さんも良かったけど、ルミ子さんの演技がとてもすばらしい映画でした。
その余韻(ルミ子すげー)。YouTubeでルミ子さんの歌を探して、見て、聴いて、見て、聴いた。
作詞関口宏ってあの関口宏さんですか?クイズ100人にききました、の?(例えが古いなまったく)
そして作曲はヒデとロザンナのヒデさんなのね。この歌好きだった、小学生の時。友達とふざけて息を吸い込むようにうたってみたりしたわ〜。
後半お着替えあり。リオのカーニバル風。目のやり場に困ります。
この歌も好き。今さらジローってタイトルだけでインパクトがあるし歌詞も良い。「戻れはジロー」なんて普通言わないよね。でもこれはそれでいいんだ。ジローにまだちょっと気持ちが残ってる、だけど女の意地もある、ヤケ気味な感じがよく出てる。作ったのは杉本眞人さん。ちなみに「お久しぶりね」も杉本さんの作詞作曲です。
杉本眞人さんといえばこの曲(作曲)でご自身も紅白歌合戦に出場しています。
お母さんの御墓まいりに行くうた。しみじみしてたら、後半で離婚をぶっちゃけてちょっとびっくりする。
杉本さんの作る曲は、割と好き。
井の頭公園の歌姫にも提供
テレサテン風
幅が広いよ。
ふう。
今日はルミ子と まさとでお腹いっぱい。もう寝よう。
おやすみなさい。
明日、貴方にいいことありますように!
和菓子『人間失格』
買ってみたよ。
(シール剥がすの忘れた)
和菓子?カステラって和菓子なのね。
パッケージで文庫本二冊並べた位。結構大きいです。厚みも二センチ弱あります。カステラ…と書いてあるけど、シットリ柔らかいあのカステラではなくて、割と堅め…堅めっつたらダメか、しっかりしてます。飲み物がないと口の中の水分持ってかれる感じ。私は「黒糖チョコ味走れメロス」を食べたのですがコーヒー(ブラック)には合いました、甘いからね。後引く味です。賞味期限が長めなのは良いですね。
なぜ?北海道のド田舎の農協にこれが?という疑問はとりあえず置いときます。(農協とは地元に一軒しかないスーパーのことです)
工藤パン。いわゆるご当地パンなのですね。北海道で言えば「日糧」のような存在かしら。
イギリストーストというのが工藤パンのロングセラー商品なんだそうです。食パンにマーガリンとお砂糖ぬったくりの、おそらくジャリジャリ系。好きな人にはたまらないってやつですね。イギリス〝トースト〟だけど焼いてないのはご愛嬌。こちらで画像が見られます↓。
これほどまでに皆様に愛されたパンがあっただろうか・・・。工藤パンの看板を背負って立つ超ロングセラー。マーガリンとグラニュー糖の絶妙なハーモニーが格別です。
だそうです…
青森か〜。北海道からは新幹線でも行けるようになったのですよね。行ってみたいわ新幹線で。修学旅行で青函連絡船に乗って以来青森には行ってないから(いつの時代の話よ!)
そうだ、太宰さん生誕110周年。
まだ読んでない。
私は、魚服記っていう短編が好きです。冷静に考えれば悲惨な話なのになぜか解放感があるんですよね。
学研の日本文学 太宰治: 魚服記 雀こ 待つ 富嶽百景 東京八景
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2019/07/16
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生誕110周年記念の本です
松本清張も生誕110周年。同い年なんだね。
天国でまた会おう(映画)
えっとね、これはまず、原作の小説を、これ面白そうだな〜、って思っていたのね。だけど上下巻あるから結構なボリュームだし、家に積読状態の本がまだ何冊かあるので、それ読んでからだなーって思ってた。
最近知った。「天国でまた会おう」は映画化されてた。劇場公開は終わったけどDVDレンタルと配信が始まってた。
監督の希望で小説にないシーンが追加されたり、ストーリーも少々変わっているらしいけど、原作者(ピエール・ルメートル)が脚本を書いているということで、変に改ざんはされていないだろう、映画を観た後原作を読むのもいいじゃない?そう思って、見てみた。
おフランスの映画だよ。
1918年、御曹司のエドゥアール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)は、戦場で生き埋めにされたアルベール(アルベール・デュポンテル)を助け出した際、顔に大けがをしてしまう。戦後パリに戻った二人は、戦没者をたたえる一方で戻ってきた兵士には冷淡な世間を目の当たりにする。戦争で何もかも失った二人は人生を取り戻すため、国を相手に前代未聞の詐欺を企てる。
真面目でお人好しのアルベール。お金持ちのぼんぼんだけど、親の愛に飢え捻くれて育ったエドゥアール。清々しいほどのワルもんプラデル。権力者ゆえの孤独をまとったエドゥアールの父。役者さんの顔がずっしりしてていい。(わたしのイチオシはプラデルかなー)。建物、家具、人々のファッション、メイク、小物類が時代の雰囲気をよく出していたと思うし、なによりもエドゥアールの仮面!美術関係がすごく凝ってた。
結末は出木杉くん?な気がしないでもないけど、そうだとしても、とても良い映画でした。原作小説には続編とそのまた続編があるのだそうで、だとすると映画もあれで終わりではない???という期待も。
反戦映画でも、あるかなあ。ただし暗くはない。権力者を貶め、笑い飛ばす。それで全てが報われるわけではないのも、わかる。展開がスピーディで約2時間があっという間でした。
仮面をつけたエドゥアールと、彼と妙にウマが合い口のきけない彼の通訳もする少女ルイーズが踊るシーン。他の映画?アニメ?こんな感じのシーンがあったような気がしました。…なんだっけ?思い出せないな、でもいいんだ、似てたとしてもいいんだ、とっても好きだと思いました。
エドゥアール役の俳優さんがダンスの練習をしている動画。
映画『天国でまた会おう』大注目!俳優ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート メイキング映像
🐴。
原作
ホーマックで苦悩した話をしよう
ホームセンターに行った。ホーマック。昔は石黒ホーマだった。
「季節の消耗品」をカゴに入れた。一個700円、3個セット(パック入り)で2000円。どうせ一個じゃ足りないからと3個の方をを選んだ。ほかにもいろいろ買う。
最近はセルフレジがあれば積極的に使う。精算が終わり、レシートをみて気がついた。3個パックの商品(2000円)が、単品1個だけ(700円)買ったことになっている。セルフレジは画面の案内に従って操作する。バーコードをかざすだけなので間違いようがない。バーコード自体が間違っていたのではないか。
1300円、得してしまったな…。
だれかがイタズラしてバーコードを張り替えたんじゃないか?もしそうだったら、レジの防犯カメラと販売記録で、私が不正をしたと思われて、次に店に行った時、変な目で見られないだろうか。
考えすぎ。
帰りかけた。けど、気になってしょうがないので、売り場に戻って確認してみた。見たところ、わたしが買ったものと、棚に並んだ同じ物のバーコードは全て同じようだった。ただしプライスカードには2000円と表示されている。
やっぱバーコードが間違ってるんだな。
まあまあ長く生きてきた私は思う。〝変なこと〟で得をすると、あとでその何倍も損をする。世の中って、そういうふうにできている。
店がバーコードのミスに気づくのは何日後、もしかしたら何週間後かも知れない。それまでこの三個セットがどのくらい売れるんだろう。
私が帰ったあと、同じものを買ってセルフレジで気づいたり気づかなかったりするひとが、何人くらいいるんだろう。
私より前に、セルフレジで、気づいたり気づかなかったりしながら、そのまま買って帰った人もいるかも知れないな。
しかし、異常な小心者のわたしは、このまま店を出たら、気になって帰りの車の運転が上の空になる。
これが楽天的な私の夫だったら「ラッキー♩」とか言って全然気にしないだろう。夫が一緒だったら、私も損とか撥が当たるとか、そんなに深く考えないですぐ忘れるんだろう。どこかでほんとに損をすることがあっても、関連づけて考えたりしないんだろう。でも今日は一人。
自分のチキンさにため息をつきながら、サービスカウンターに行ってレシートと商品を見せ、事の次第を話すと、店員さんが手元のレジでバーコードを読み取りすぐ商品棚を確認しに行った。こちらは当然差額を支払うつもりで財布を出して待っていたら、戻ってきた店員さんは「こちらのミスでお客様に落ち度はないので」とお金を受け取らなかった。
あっという間に罪悪感は消えた。ラッキー!とさえ思った。結局1300円得をしたが、あとで損をするだのバチが当たるだの微塵も思わなかった。
さっきまでの私はなんだったんだ。
百年文庫 顔
なぜ私はだまされたのか?彼の顔を読み違えたのか?生命保険会社で長年、訪れる客を審査してきた「私」が遭遇した意外な復讐劇(ディケンズ『追いつめられて』)。パリの雑踏で出会った「善良な悪魔」に魂を売り渡した男が、地下の豪奢な屋敷で繰り広げる不思議な対話(ボードレール『気前のよい賭け事師』)。イールの街で掘り出された青銅のヴィーナスに魅入られた男たちの異教徒的な恐怖体験を描いたメリメの『イールのヴィーナス』。欺かれる快感をどうぞ。
メリメの『イールのヴィーナス』は怖い話だった。
怖い話、好き。オカルト世代だから。(70年代から80年頃にかけてオカルトブームというのがあったんですよ。その洗礼を受けた世代です。信じる信じないとかじゃなくてね、好き。)
〝恐ろしいこと〟が起きる。それは土中から掘り出されたヴィーナス像の仕業に違いないんだけど、なぜヴィーナス像がそのような力を持っているのか最後までよくわからないことが尚更怖い。
メリメはあの『カルメン』の作者。作家のほかに考古学者としての顔を持っていた、その経験が生きた作品。遺跡の発掘に関わっていると、この手のいわくつきの何かに出会う事は珍しくなかったのでしょう。
ディケンズの『追いつめられて』。騙された?これ、騙されたっていうかな〜。わからなくて三回くらい読み直しました。わかったら、面白かった。
なんか怪しい、嫌な感じがする、直感は意外と侮れないもの。
ボードレール『気前のよい賭け事師』。成功と引き換えに悪魔に魂を売るというストーリーはよくあるね。
これは最後の一言が効いてる。
悪魔に魂を売る という話で思い出すのはこれ。
ブルースマン、ロバートジョンソンのクロスロード。十字路(クロスロード)に現れた悪魔と取り引きをして、自分の魂と引き換えに、超絶のギターテクニックを手に入れたという話。ロバートジョンソンは27歳の若さで突然死していて(毒殺されたとも言われている)それがこの伝説の流布に拍車をかけたのかもしれませんね。
これをモチーフにした映画やドラマは結構たくさんあるようです。
ほんの一部。
スーパーナチュラル、ホラー系の、1話完結のドラマ。
シーズン2、8話「地獄の猟犬」
SUPERNATURAL <セカンド・シーズン> コンプリート・セット (4枚組) [Blu-ray]
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冒頭シーンに登場。約束のタイムリミットが来てロバートジョンソンは地獄の猟犬に連れていかれたということになっている。彼の持ち歌にそういう歌詞が出てくるのね。
クロスロードの悪魔と取引をした現代の人たちをハンターの兄弟が救おうとするが…というエピソード。
イモ枯れて、秋……
剪定を兼ねて採ったローズマリーの葉。
鶏モモ肉のソテーに使いました。残ったものは乾燥させ保存してみます。使えるかな?
今週のお題「○○の秋」
「ヤーヤ、イモカレテキタネー」近所のおばあさんがニコニコしながらいうのです。(は?イモカ?イモカレ?……あ、イモ枯れてきたね、か。うーんと……イモは目の前のジャガイモ畑の事だな?確かに枯れているね。茎葉が枯れるということは栄養が地上から地下移ってイモが太る、収穫の秋ですねって言いたいのかな?)頭の中でぐるぐる考えたのち「あっそうですねーそろそろ収穫の時期なんですね〜〜」と答えた私。
↑ここに越してきたばかりの頃のことです。「イモが枯れると秋を感じる」って、当時の自分にとってはなかなか新鮮な会話だったなと、未だに覚えているのです。今は(あっ、〇〇さんの畑、イモ枯れてきたな〜、そろそろイモ掘り始まるな〜)と誰に言われなくても思ってますけど。
昔、子供がまだ小さかった頃、家に遊びに来た小さなお友だちが、日に日に色づいていく山の紅葉をみて「やまが燃えているよ」と言ったのです。はっ!キミ、詩人か!と思いましたね。その子は今はもう「働く人」になったけどしみじみと山を見あげて「燃えている」と言ったこと、今も覚えているかしら。あの時の君は実にめんこかった。おばさん、忘れられないよ。(めんこ、めんこい→北海道の方言でかわいいという意味です。)
九月の初旬は残暑。30度を超えた日がありました。しかし天気がいいと放射冷却で朝はぐっと冷え込みます。道路にはみ出すオオイタドリが枯れて、これも秋。
天気の良い朝、出勤しようと車を走らせていたら、道路にトウモロコシが落ちていました。皮つき一本…。見ると、数百メートルおき位にポツン、ポツンと落ちています。収穫期、トウモロコシを山積した農家のトラックを毎日目にします。その、落し物。秋の始めの風物詩みたいだな。畑から集荷場まで往復する回数をなるべく減らす為、あえて山積みにしているのだろうから、いくらか落としてしまうロスはしょうがないんでしょう。落ちたトウモロコシは後続車に踏まれたり、カラスの餌になったり、風圧で道路の端に追いやられ追いやられそのうち草むらに落ちて自然に還ったり。拾う人はまずいないなあ。路上に落ちたトウモロコシ、長閑な風景です。
中旬になると山から小鳥たちが降りてきます。ニイニイ、ジイジイいってるのはカラ類。ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、コガラなどです。最近は冬の間だけバードフィーダーを置く家も増えてきたので、元々警戒心の少ない彼らはより人馴れしてきたように感じます。庭仕事に一息ついてテラスでコーヒーなど飲んでいると(なんかチョーダイ)と言いたげに、テーブルにとまったりするのです。米粒でも持ってきて手の平にのせたら食べてくれるかもしれない。でもな、鳥インフルが怖いから直の接触はしないでおこう。(餌のない冬のシーズンだけ毎日決まった時間に餌台に餌を置くことは悪いことではないと思います)
寒暖差。真っ先に色づいたのは、ウルシでしょうか。
紅葉、始まってます。