眠れない夜に


僕のサラダガール- Salad girl

これはシングルとは違うアレンジですね、こちらの方がいいかも。

 

夜、寝たいのに目が冴えて眠れませんでした。なんでだろうって考えてたら、たぶん風呂上がりに飲んだアイスコーヒーが原因かなって。子供か。

眠れなくて。

夜中にふと思い出したのですが、子供の頃、私の持ってるレコードを母親が知らないうちに聴いてその感想を言ってくることがありました。母は、特に音楽に詳しいわけではなく、普通にテレビやラジオから流れてくる、主に演歌や歌謡曲を、きこえてくるままに聞いていた人だったと思います。

母が「良いね」と言ったのは、ゴダイゴの「僕のサラダガール」と柳ジョージとレイニーウッドの「フォーリンダウン」という、どちらも英語詞の歌でした。当時の私は、母が「良いね」と言ったことよりも(人のもの勝手にさわらないでよ!)という思いが強く、好きな歌について母と話すなんてことはありませんでした。勿体無いことしたな、ちょっと悔やみます。かあさん演歌以外もきくんだね、いや演歌も結構良いよね、とかそんな話 してみたかった。

そういえば母は、突然クラシックギターを買ってきて家族を驚かせたことがありました。え?ギター始めるの?絶対続かないと思ったし、いつ練習してたのか全然わからなかったけど、定番の禁じられた遊びとか、ロシア民謡とか古賀メロディとか、ちゃんと弾いて、弾きながら歌ってたっけ…見せてくれたのはたった一回だったけど。あの人、音楽好きだったんだ、今わかった、気がついた、遅すぎて悲しくなります。でも、やりくりして、自分でギター選んで買って、教本も買って、誰もいない時ひとりで練習してたんだ、ちゃんと一人になれる時間を作って楽しんでたんだ、と思うとちょっとホッとしたりもします。

 

母が好きだと言った「僕のサラダガール」は、ゴダイゴ76年のデビュー曲ですが、私がレコードを買ったのはもう少し後。ドラマの西遊記、の音楽をゴダイゴが担当して「ガンダーラ」とか「モンキーマジック」が流行った頃です。ドラマで流れる曲が良いなぁと思ってもうちょっと聴いてみたいと思ったんです。ガンダーラモンキーマジックは友達が持ってたので私は違うのにしようって。小学生でしたが、ゴダイゴはチビッコにも大人気 笑。いや、でも真面目な話、今聴いても相当カッコいいですよ、ゴダイゴって。(月々の小遣いはもらってなかったんでお年玉で買っていました)

当時の自分は、サラダガールよりB面「イエローセンターライン」の方が断然良いと思っていました。今はサラダガールも好きです。


YELLOW CENTER LINE

歌詞は奈良橋陽子さん。車で「不慣れな急カーブの山道」を走行して怖かった、という思い出を元に書かれたそうですが、それがこうなるんですか、っていう感じで、カッコいい。

話は変わりますけど「西遊記」のあと出た、ゴダイゴのアワーディケイドour decade(79年)というのは「70年代の総括」という大きなテーマのコンセプトアルバムなのですが、陽子さんの英語詞に山本安見さんの日本語訳が付いていて、一つ一つの曲にそれぞれ英語と日本語で解説が付いていました。難しかったけど当時の若いファンは若いなりに、そのメッセージをちゃんと受け取ったと思います。私もそのつもりです。70年代から80年代へ…の内容が、驚くほど今の時代に重なる。すごい。

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ジョーちゃんの話はまたいつか。

 

 

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